あらすじ
クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、
勝手に整うものだから。
ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。
捨てられずに人生を詰まらせているものに
向き合い、手放していけたとき、
人生はすごい速さで
自分でも思いがけない方向に進んでいきます。
1000枚の服を溜め込んだ
ファッション雑誌編集者の
人生を変えた「服捨て」体験と、
誰でもできるその方法を伝えます。
●「縁が切れた服」を捨てる
●「他人のために買った服」を捨てる
●「心地よくない服」を捨てる
●「おしゃれでなければならない」を捨てる
●「似合う服を着る」を捨てる
●「全身くまなくコーディネート」を捨てる
●「いい服を着たい」を捨てる
●「プレゼントを使わない罪悪感」を捨てる etc.
昼田幸子 Sachiko Hiruta
ファッションエディター歴22年。出版社勤務を経てフリーランスに。2016年に大規模なクローゼットの片づけに着手し、1000枚近くあった服を50枚まで減らした。服好きだからこそ捨てられない葛藤を経験し、「おしゃれとは自分が心地よくあること」と気づく。その体験をWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』の連載で綴ったところ大反響を呼ぶ。また「手放す生き方」はモノからライフスタイル、心や考え方へと広がり、2023年からは瞑想インストラクターとしても活動中。
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Posted by ブクログ
私も服が整理できなくて困っている。
限られた収納スペースに服がぎっちり詰まっているのに、いざというときに着る服がない、というよくある悩みを私も抱えていて、服を断捨離する本やYouTubeはたくさんみてきた。しかし、さすがにファッション雑誌の編集者が書いているものは初めて。
私にとってファッション誌とは、毎月流行の最先端を紹介し、”おしゃれでない人は仕事ができないと思われる”というプレッシャーを与えてくるもの。
紙面を飾る「編集者さんの私物コーデ」特集では、流行をおさえつつもこだわりとこなれ感が絶妙のバランスで取り入れられた、着回し不可能そうなコーディネートの数々。
そんなファッション誌の編集者さんが1000枚の服を捨てる!?「やっぱり、そんなに持っているんだ」という驚きもあるけれど、ご本人も認めている通りこれまで「服を買え!買え!(本書1ページ)」と言い、「一ヵ月に同じ格好をすることは二日となく、高い靴やいいバッグを持つことは何よりもステイタス。似合うものを着て、もっと素敵な人になりたい!(本書3ページ)」と信じ切っていた著者が、転職したわけでもないのに「他人からおしゃれと思われたいを捨てる(76ページ)」と言い切るまでに変わる。そのことが一番の驚きだった。
そう、これはただの断捨離ハウツー本ではなく、一人の人間が、それまで自分を縛っていた思い込みや執念を一つ一つ、時には苦しみながら丁寧に見極めて、自分からはがしていくプロセスを書いた本なのだ。
しかしながら、説教くささや押しつけがましさはなく読後感は爽やか。著者が本当に解き放たれて自由になっていることが清々しく伝わってくる。
この本を読んだ後、どこにもそのようなことをほのめかしている箇所がないにもかかわらず、もしかしたら著者はまた様々な服を持つことの良さを感じたり、その期待を取りもどすこともあるのではないか、と感じた。そして、もしそうなっても、それが自分の心にきちんと向き合い、今それが自分にとって「心地よい」と感じた結果なのであれば、なんら問題ないのだろうとも思った。
本書に書かれている、これまでに執着せず、今を見極め、自分の心に正直に、変わっていくことを恐れないとは、そういうことだから。
一見軽めのハウツー本と見せかけて、実は爽やかに人生について考えさせる良書。
Posted by ブクログ
断捨離の方法というより、なぜ手放すことがいいのかを教えてくれる本。
ハウツーで動けない今の私には効きそうだった。
・本音をいわないことは自分を表現しないこと、自分を苦しめる結果になっていく
・もっとも手放せないと思っているものこそが人生をつまらせている太い栓
Posted by ブクログ
断捨離の本というよりも内観の本。自分の価値観、固定概念を細かく掘り下げていくステップがわかりやすいと思う。
なぜ捨てたくないのか、どんな価値観に囚われているのか、捨てたくない理由を掘り下げると恐れや不安が見つかる。
たとえば、思い出の服。服がなくても思い出せる。大切な思い出は変わらない。
ファッション系の編集がお仕事だけど「私はダサい人間に成り下がったのだ」という文に吹いちゃいました。ブランドや流行の服がおしゃれなのではなく、自分がどんなスタイルや素材が好きなのか細かく掘り下げていく考え方、ファッションに限らず全ての生活に当てはまりそう。
なかなか良い本でした!
Posted by ブクログ
服を捨てることで、自分と向き合い、どんな自分になりたいか、他人軸を手放して本心に沿って生きていけるようになるという内容。ミモレの連載を読んで気になっていたので購入。
自分も色々とストッパーが働いて本当に着たいのかわからない服でクローゼットが埋まっている。
何を着たらいいのかわからない、服を減らそう、似合う服だけでいいのよみたいな本はたくさん読んできたけど本質的な部分が捉えられていなかったから何も変わっていないような気がする。
ところどころ根拠のない、スピっぽいところがあって、本当〜?と思ってしまったけれど
そんな根拠のない不思議な出会いがあることが、服捨ての効果なんだということなのかな。