あらすじ
アレイサン国の後宮に人れられた王女ティアは、五年、国王のお渡りがなかったら国に帰れるというので目立たぬよう潜んで暮らしてきた。だが期日まであと五日の夜、薬草園の世話をしていたところを若き国王カリアスと知り合い気に人られてしまう。「無理強いはしたくない。だが諦めるつもりもない」前王の作った後宮は解体され残っていたのは忘れられていたティア一人。美しく孤独なカリアスに熱く求愛され揺れ動く彼女は!?
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ヒーローは大国の王様。なかなかにしたたかな腹黒で(笑。権謀術数も得意そうで。
対して弱小国のお姫さんがヒロイン。もしもヒロインちゃんが情に深くなかったら、もしもお世話焼きさんじゃなかったら、あんな既成事実の作り方は許されないでしょう(笑。国王さんだから何でもアリ、なのでしょうが…
その事実(?)を、ヒロインちゃんのばあやさんは感激し… 兎にも角にもヒロインちゃんが世間知らずで良かったですね、王様(笑。
絵師様、安定の美麗さに、毎度鷲掴みされております眼福。
地味だけど、しっかり者のヒロインが可愛くて良い。ヒーローは苛烈さを隠し持っているっていうのも良いなと。ちゃんとティアの気持ちが追いつくまで待っててくれたりとか優しい面とのギャップが、なかなか良い。
好きな作者様だけど
平凡で貧相だったからこそ免れた王からの寵愛。
再び自由になれるその日を待ちわび、息を潜めながら後宮に身を置くヒロイン。
解放されるはずのその僅か数日前にヒーローに見つかってしまったわけだが…
結果的に幸福になれたのは良かったが、祖国へと戻り静かに暮らす未来とどちらが幸せだっのか。
とか考えてみたり。