あらすじ
暴力を煽動するカルトに潜入せよ。新シリーズ第二弾
誰もが嘘をついている――少年を洗脳して自殺させたカルトグループに潜入したコルター。山中の村で進行する犯罪計画の正体とは?
姿を消した人間を追跡するエキスパート、コルター・ショウの眼前で若者は死を遂げた。彼は〈オシリス財団〉の研修を受けていたという。山中に施設を持つ同財団は謎に包まれ、調査していた新聞記者が殺害されていた。真相を追ってショウは単身、敵地に潜入する。ドンデン返しの名手が生んだ新ヒーローが活躍する冒険ミステリー。
単行本 2021年9月 文藝春秋刊(全1巻)
文庫版 2024年11月 文春文庫刊(上下二分冊)
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァー『魔の山 上』文春文庫。
プロの賞金ハンター、コルター・ショウが活躍するシリーズ第2弾。
やはり、リンカーン・ライム・シリーズの方が安定感があるし、初期作品のノンシリーズ『悪魔の涙』とか『青い虚空』などの方が面白い。
ヘイトクライムを犯し、逃亡するエリック・ヤングとアダム・ハーパーの2人の若者を追うコルター・ショウは難なく彼らの居場所を突き止める。
しかし、ショウの目の前でのアダムが自殺を図り、エリックのみを保護することに成功する。エリックの証言から、2人の行動に何か裏があると感じたショウは独自に調査を進めると、ワシントン州の山中に本拠地を置く『オシリス財団』という謎の組織に行き着く。
その財団では、イーライという名のカリスマが、共同生活を通じて、人びとに変革を促そうとしていた。
本体価格1,100円
★★★★