【感想・ネタバレ】四龍海城のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。
乾さん、初読み。

ボーイミーツボーイ。
いやあ、いいなあ友情っすね。
「友達になりたい」
ちょっと気恥ずかしいほどに純粋な想い。
神隠し。
日常の側にある不可思議な城に閉じ込められてしまった少年。
そこから出るためには出城料を払わなければならない。
その道をみつけるか、または城人となるか。
関という青年が登場してから話の流れが一気に早くなった気がする。あのへんの仲のいい兄弟なノリは好きだった。
城の仕組み、出城料の謎。
少年たちの抱える気持ち。
まあ、出城料については、殆ど最初から見当はついていたので、そんなとこだろうとは思っていたが、
いや~そーゆーラストか~。
うーん、とても物悲しく綺麗だけど、そっちかあ。
いやいや、たとえそこでそれを奪われたとしても
城を出れば、また出会えることもできたはず。
たとえ、なくしても、もう一度出会えさえすれば、っと
思って、いや、願っていたので、
そうくるかあっと。
まあ、それだけ貴希にとって、それが大事だったってこと。けど、ああ、それでもやっぱり、1人で残ってほしくなかった。泣、泣。

つーか、耳栓売ってないのにトランペットは売ってるのか?そこは把握してなかったのか、城。
そしてやはり黒幕は門番じじいか。

表紙の2人はどっちがどっちだ?
なんか右の方が貴希っぽいが確か健太郎の方が背が高いと書いてあったはずなんで、逆なんだろう。

うう、決して読後感は悪くない。
悪くないけど、かなしいよう~~。

0
2014年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

切ない……。
きれいだけど切ない。
得るために失う城、ってなんだかKHみたいだ。
いや、得るのが本来の目的じゃあないけど。

でも最後に彼はどんな気持ちでトランペットを吹いていたのかと考えると、やっぱり切ない。

0
2011年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

閉じ込められた城の中で見つけた、自分にとっていちばん大切なものの記憶と引き換えに城から出ることができる。見つけられなければ虚ろな「城人」となって一生を城内で暮らすことになる…閉じ込められた人にとっては理不尽極まりない話。その閉塞感の中で懸命にもがく二人の少年がすごくいじらしくて、陽気な大学生・関じゃないけどホントに愛しく思えた。特にラストはてっきり二人一緒に帰れると思ってたのでびっくり、なんとも切ない幕切れだった。「フライデーナイト・ファンタジー」はいいですよねv実写化されたら号泣ですよ。

0
2015年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<内容>
日本領海内にありながら、その存在を認められていない不気味な塔「四龍海城」。そこに閉じ込められた2人の少年同士が交わす友情とほの暗い冒険の物語。

<感想>
不穏な城、内部の町、感情を失った城人たちなど、細かい設定がなかなか面白いファンタジーだった。物語の鍵である「出城料」については結構早い段階で気付いてしまい、また、そこから最後の結末までもなんとなく予想がついてしまったのがちょっと残念。ただ、それでも貴希と健太郎の友情の描写が眩しく綺麗で、だからこそわかっていてもラストは切なかった。

読んでいて共感を覚えたのは、2人の少年よりも関という登場人物だった。貴希や健太郎よりも後から入城しながら、2人を明るく励ましつつ未来への道標を立ててやる人物として描かれており、読んでいて気持ちのいいキャラクターだったように思う。末っ子だからこそ、歳若い少年たちを前にして兄貴面をしてしまうメンタリティみたいなものもちょっと自分に似ていて、中盤は関と自分を重ねながら読んでしまった。思えば自分は主人公たちよりも関のほうの年齢に近く、彼のように少年たちに良い影響を与えていかねばと反省する次第。

ともあれ、少年たちの友情や関を含めた3人のやりとりが妙に温かく微笑ましい一冊だったと思う。

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2012年03月12日

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