あらすじ
刷版工場で働く男の日常が徐々に悍ましい侵食を受けていく表題作、人間から環形動物めいた姿に変えられた囚人の脱出劇「環刑錮」、異星の植物生態系と人類探査隊の攻防を描く「ブロッコリー神殿」のほか『ウルトラマン』や『BLAME!』とのコラボ作品など、唯一無二の筆致で想像力の究極形を描き出す傑作短篇8本を集成。『オクトローグ』改題、自作解題と奇想イラストストーリー「幻視百景」を追加収録。解説/大森望
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Posted by ブクログ
どの短編も想像力を掻き立てられる興味深い世界が広がっていたが、特に好みなのは表題作だった。寄生虫を治療せず、街にも異様な事態が起き始めているのに、それを瞬時に受け入れていくところが恐ろしく、面白い点でもあった。話が進んでいくと次第に知らない言葉が増えてきて、波のように押し寄せる変化がたまらない。何かが広まっていくのはあっという間で、それに慣れるのもあっという間なのだ。
どの作品も肉体に対する考え方が一貫していて面白かった。この先いつか人間が最初の肉体を捨てて乗換えたり、使い捨ての体や人格があったり、自由に意識を移動したり、記憶を外部保管したりする時がくるのだろうかと考えると楽しかった。変化を受け入れるのはそう簡単なことではないだろうことが、登場人物たちの症状や拒否反応で想像できるように書かれていて、あり得る未来に思えてくる。
Posted by ブクログ
■金星の蟲(『夏色の想像力』草原SF文庫、2014年初出)
初作品から異様言語!
途中から移行して、世界の見え方が変わる、ここはちょっと新鮮。
■環刑錮(SFマガジン2014年4月号初出)
解説で比較的わかりやすいと書かれているが、そうか??
■痕の祀り(SFマガジン2015年6月号初出)
顕現。って、「SSSS.グリッドマン」とかを連想。「ゴジラS.P」とか。円城塔が関わるし。
あと、「怪獣を解剖する」という内容ズバリな漫画や、「怪獣8号」。
ま、もともと「ウルトラマン」だし。
■橡(現代詩手帖2015年5月号初出)
詩か……ますますわからんな。引用されている詩は好きそうなのに。
■ブロッコリー神殿(『別冊文藝春秋』電子版7号初出)
地の文が植物って、これは結構面白く。そこそこわかりやすく。
■堕天の塔(『BLAME! THE ANTHOLOGY』早川書房、2017年初出)
ずっとずっと落ちて落ちていく。
ミルハウザー「アリスは、落ちながら」も興味あり。
■彗星狩り(小説すばる2017年6月号初出)
ちょっと可愛い話。
■クリプトプラズム(単行本で書き下ろし)
・・・・・
■幻視百景(SFマガジン連載中。文庫で追加収録。抄録)
絵と文。
テラフォーミングッ
◇解説/大森望