あらすじ
【仕事も趣味も、タスクも日誌も。あらゆる情報をつなげて整理しよう】
ノートやメモを作成・管理するためのさまざまなツールがあふれるなか、昨今とくに注目を集めているのが、ノート間の「つながり」に着目したObsidianというツールです。本書ではObsidianの基本的な使い方と考え方、さらにはさまざまなプラグインを取り入れた活用のアイデアを紹介していきます。仕事も趣味も、タスクも日誌も……あらゆる情報をつなげ、あなた専用の「もうひとつの脳」を育てましょう!
■こんな方におすすめ
-Markdown形式でメモを取りたい、情報を整理したいITエンジニア
-ノート術に興味があるビジネスパーソン
-覚えることの多い医療系や法学系などの学生
■目次
第1章:情報をつなげればノートは育つ
1.1:ノートアプリに最低限求められること
1.2:よく使われる「ノートアプリ」の機能たち
1.3:けれど「フォルダで分類」は難しい!
1.4:ノートをつなげて管理しよう
第2章:Obsidianをはじめよう
2.1:Obsidianの特徴
2.2:Obsidianの基本操作
2.3:Obsidianのプラグインとカスタマイズ
2.4:複数デバイスでの同期
第3章:Obsidianを習慣化しよう
3.1:デイリーノートで作る気軽な日誌
3.2:仕事の情報はすべてObsidianへ!
3.3:趣味の本や映画もObsidianで整理
第4章:Obsidianでタスクも管理しよう
4.1:タスク管理の考え方
4.2:タスクとカレンダーをつなげる
4.3:タスクとノートをつなげる
4.4:タスクとプロジェクトをつなげる
第5章:あらゆるものをつなげて新しいアイデアを発想しよう
5.1:思考をつなげるノート作成の考え方
5.2:Obsidianでノート間のつながりを見る
5.3:視点を変えて、つながったデータを可視化する
第6章:データベースで細かな情報まで自在に管理しよう
6.1:データベースとしてノートをつなげる
6.2:データベースとして活用する
付録:Markdownリファレンス
■著者プロフィール
増井敏克:増井技術士事務所代表。技術士(情報工学部門)。情報処理技術者試験にも多数合格。ビジネス数学検定1級。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や、各種ソフトウェアの開発を行っている。著書に『基礎からのプログラミングリテラシー』『基礎からのWeb開発リテラシー』(技術評論社)、『「技術書」の読書術』『プログラマ脳を鍛える数学パズル』『図解まるわかり データサイエンスのしくみ』(翔泳社)、『プログラミング言語図鑑』(ソシム)、『RとPythonで学ぶ統計学入門』(オーム社)などがある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
次世代ノートアプリ・Obsidianの使い方が書かれた解説書。新しいノートアプリだが、Markdown記法で書くことができる、オフラインでも使用可能など、基本的な機能から、リンクを使ったノート管理や各種プラグインを使ったねカスタマイズなどより便利で発展的な使い方も紹介されている。
Posted by ブクログ
Obsidianを少し触ってみて、これは本を読んで勉強しないとだめだな、と思い購入。導入までの流れや、プラグインやカスタマイズなどの機能、デジタルノートの考え方について等々、いろいろな方面の内容を、広く集めている印象。
フロントマターなど、まったく知らない事についても知識が得られて参考になりました。
手元に置き、たびたびに、必要なところを読み返して活用したいと思います。
Posted by ブクログ
# 概要
Obsidianの基本的な使い方を学べる。
zettelkasten自体の思想などはあまり説明されていない。
# ためになったところ
- タグに対してクエリーが掛けられる
- タグは階層化しておくと、階層ごとに検索ができる
- zettelkastenのアイディアメモはユニークである必要があるため自動裁判する仕組みを用意すると便利
- pageのローカルグラフというpageを中心としたグラフが見られる
# 残った疑問
- 特になし
# どう活かすか
obsidianでzettelkastenを実施し、アイディアのネットワークを構築して行く。
Posted by ブクログ
【自分向けのメモとして使いたい人、Obsidianの拡張機能で出来ること増やしてみたい人におすすめ】
アウトプットを捗らせるための汎用的なノート術ではなく、Obsidianに特化してどう自分のメモを色々な拡張機能を使って充実させていくかが書かれています。知らない拡張機能もかなり多く、試して見たくなりました。
自分は単純に自分用のメモとして使っており、筆者もそれ目的で執筆されているので同じ目的の方には刺さると思います。
Posted by ブクログ
日常的な記録をデータ活用したい場合は、最適なツールだと理解できた。さらにAIを使うことでボトルネックである入力の手間を減らせるので流行り始めたと。ただ、自分のようにライフログを必要としない人間には、今のところNotionで十分かな。
Posted by ブクログ
### ノートを育てるという考え方
本書の中心的なテーマは、**「ノートへの記録を習慣にすること」**だ。ノートは一度書いたら終わりではなく、**「エバーグリーンノート」**という概念が提唱されているように、一度作成したノートを繰り返し見直し、変更を加えていくことが重要視されている。これにより、ノートは単なるメモの集積ではなく、常に成長し続ける「知的資産」となる。
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### ノート整理の原則
ノートを効果的に運用するために、本書ではいくつかの原則が紹介されている。
* **原子性**: ノートは**「1枚のカードに1つの概念を書く」**という原則に基づき、細かく分割されているべきだと述べられている。これにより、各ノートが明確な意味を持つようになる。
* **コンセプト指向**: ノートは単なる情報の羅列ではなく、具体的な**コンセプト(概念)**を中心に書かれるべきだ。これにより、思考が整理され、新たなアイデアが生まれやすくなる。
* **密なリンク**: ノート同士を**「関連するカードにリンクする」**ことで、情報のつながりや関連性を明確にする。階層的な分類に縛られず、連想的なつながりを重視することが推奨されている。
* **自身の言葉で書く**: 他者の言葉を引用するだけでなく、**「自分の考えを自分の言葉で書く」**ことが重要だ。これにより、自分自身の思考を深め、ノートがよりパーソナルで価値のあるものになる。
これらの原則は、著者が**「ホームノート」**と呼ぶ、すべてのノートの出発点となる場所から、さまざまな情報が枝分かれし、有機的に結びつくノート術の基盤となっている。