あらすじ
師匠・歌川国藤のもと、住み込みで修業を続ける絵師見習いのおふゆ。亡き人と遺された人への想いを込めて描く「死絵」に心惹かれながら、日々絵の鍛錬に励んでいた。そんなある日、地本問屋・佐野屋に絵を届けに行ったおふゆは、店主の喜兵衛からお栄という絵師が描いた絵を見せてもらう。まるで本物のようなその絵に圧倒され、お栄に学びたいと強く思い始めるが……。蟠った父子の縁、愛する人との無情な別れ、そして自身が進むべき絵師としての道。人生の哀歓が濃やかに描かれる、第十三回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞した、続々重版の大好評シリーズ、第三巻。
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Posted by ブクログ
シリーズ3冊目。
初しぐれ
夜の金糸雀
大地燃ゆ
兄弟子の国銀に縁談が来る。実家は日本橋の薬種問屋だという。おふゆ、応偽栄女と出会う。そして江戸の大地震。
おふゆがお栄と出会ったのがトピック。読むうちにだんだん目が離せなくなってしまった。これからまだ続きそう。
200頁くらいのボリュームなのだが、おぼえのために書いたあらすじは、内容を絞って本筋だけを書いたつもりなのに、結構長くて手間取った。それだけエピソードや伏線があり、構成が緻密ということだと思う。良い小説にあるあるの裏作業。