あらすじ
平民出身の聖女であるエステルは、国王が許した貴族たちの負傷や病の治療にあたっている。また勅命以外にも、酷い傷を負った騎士などエステルは出来うる限り多くの人々を助けようと治療していた。そんなある日、彼女は正騎士団長で初恋の相手であるカーティスとすれ違う。彼の反対を押し切って聖女になってからは、冷たい視線を送ってくるカーティスに、エステルは嫌われているのだと感じているが……? その夜、極秘の勅命により新しい患者に聖力を注いだところ、エステルは倒れてしまい――。目が覚めると三日も経っており、酷使しすぎた彼女の身体からは聖力が全て失われていた……。マナが枯渇したエステルの寿命は残り一週間と診断が下される。王宮も追放され、街で佇むエステルを見つけたのはカーティスその人だった。一週間だけの命、エステルは最初で最後の勇気を振り絞ってカーティスに迫ったのだが……? 誤解から始まった一夜は、お互いの本心を伝え合い、甘く蕩けるものへと変貌していく――!? 「俺を選んだこと、一生後悔させない」 そしてカーティスとの夜を過ごした翌日、何故かエステルの身体は快調になっていて――?
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両片思いのジレジレ展開がとても心地よい。二人の人柄がまっすぐだからだろうか。
願うことなどせず、己の手で掴み取る。
ヒーローの確固たる意思と、慈愛に満ちたどこまでも清らかなヒロインの心根。
ゼノ様の正体や関係性も含め、素敵な物語でした。
ゼノさまが意外すぎる
初めて読んだ作家さんだと思いますが、大変おもしろかったです。
聖女ってわりとちやほやされる生きものな気がするけど、この作品の聖女さまは搾取されながらもその立場を自分で選び続けるという賢くも切ない恋をしている女性。
余命が1週間というときに好きなことをしようと街に降りてというか王宮を追い出されて保護してくれたのが初恋の騎士というのもできすぎ感はあるけど、騎士の方もずっと恋していたと思うともうグッジョブ以外に言葉なしでした。
色々と切ない思いは交錯しつつ、ひとつもゴールに向かって邁進するカーティスはカッコよかったし、あれよあれよと流されつつもカーティスを信じるエステルも魅力的でした。
ただゼノさまの正体が意外すぎて終盤びっくりしました。
悪くはないのだけどとにかくびっくり。最終盤の彼のありようが小気味良くてよかったです。
いいですねぇ〜
最初の方のすれ違いがもどかしい…。二人共両思いなのに、お互いを思っての行動が逆に仇となり離れ離れになってしまいます。でも、途中からは甘くなり更に甘くなり、最後は甘々でした(笑)お互いの思いが通じ合ったらそこには、いつしかお互いに出来ていた壁もなくなりラブラブな二人になってました。しっかりと、やる事もやってましたし(笑)この先、ずっとラブラブで幸せな家庭と国を作っていって欲しいです。