あらすじ
【分冊版:第51回】
墨香銅臭先生のデビュー作、公式邦訳版。
沈清秋として『狂傲仙魔途』の中で必死に作中世界をよりよくするために奔走してきた沈垣。魔族が魔界と人間界を結合させるためにやって来た。ついに蒼穹山に埋骨嶺が近づいてくる。結合を止めるには、いろんな意味で可愛い愛弟子・洛氷河の実父である、天琅君との対決は避けられないのだが……。各門派も援護に駆けつけ物語はクライマックスへ!
そして本編終了後([分冊版55]以降)の「あの時、実は!」「あの後、あんなことやこんなことが!」といった番外編も読み応えバツグンです。
こんなトンデモ設定の笑って泣けるBL小説ってアリ!?
主人公“沈垣(シェンユェン)”はWEBハーレム小説(18禁)に重課金する男オタク。最終回に激怒して肉まんを喉に詰まらせて死んでしまうと、なんとその小説の悪役師匠(男)に生まれ変わってしまった!?
…ここまでは「よくある異世界転生モノ」なんですが、この後、転生先のハーレム小説主人公の“氷河(ビンハー)”に未来で殺されないよう優し~く接していく間に、なんとその氷河(ビンハー)が
男である悪役師匠の自分を好きになってしまい……ジャンルがいつの間にかBL(18禁)に。笑
「なんか様子がおかしいけど、この転生先小説は男性向けだから!」と、どんなにアピールされても気が付かない受と、それ故にどんどん愛が重くなってこじれまくってしまう攻とのすれちがいっぷりが、面白い!
ドタバタ・ハッピー・シリアス・切ない・ギャグがすべて詰め込まれたBLノベル。
主人公がオタクなゆえに、軽快なノリツッコミやオタク的考え方がとても頷け、氷河(ビンハー)の思いに気が付いてもノンケを貫いていつ………落ちるのか!?というドキドキも見どころの一つです。
攻の氷河(ビンハー)は元々嫁が3000人いる設定なので、その「3000人分の愛」が受に一点集中で浴びせられる様もとてもコミカル。
そのコミカルテイストの中に、突然差し込まれる予想外すぎるシリアス展開に「本当にこれは同じ小説ですか?」と驚愕必至。
また、悪役師匠の元の体の持ち主、沈九(シェンジウ)についても、後半に進むにつれ氷河(ビンハー)を何故虐めていたのか、その切ない胸中や過去も語られており、涙なしには見れません。
中華式BIGLOVEを体験したい貴方におすすめです。
感情タグBEST3
ネタバレはありません。