感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
いつ死ぬかは誰にもわからないし、自分の大切な人が明日も生きていてくれている保証はないという当たり前のことだが忘れがちなことを再度実感した。
死んだ人が舞い戻ってくるようなお話は暗い話になりがちな印象だったが、コミカルな部分も合わさり最後まで温かみを感じる作品だった。
おっちょこちょいな沙由利さんが自分と重なりちょっと悲しかった、、笑
Posted by ブクログ
バスの事故によって亡くなった人と残された人が比較されることによって、生きることとは何か考えさせられる。
社長がバスに乗るという決断をした時に、周りの人は止めたものの最終的には社長の決断を尊重したところが印象的だった。
いくら年をとっていたとしても死ぬことを選択しようとしていたら、私だったら何がなんでも止めてしまう気がする。
一緒にあっちの世界に行くという選択もあるのだなと。そしてその選択の方が幸せだと感じられる人もいる。
人それぞれ考えがあって、自分の『幸せ』の概念を押し付けるのは良くないなと思った。
Posted by ブクログ
軽くて読みやすい。ストーリー展開や会話のテンポがよくサクサク進む。
突然のバス事故で亡くなった人達がこの世に残された愛する人に、あらゆる方法で 今夜午前0時にバスターミナルに来て欲しい 旨を告げる。
皆、なんの疑いも持たずにかけつける。皆あまりにも素直すぎるあたり、娯楽小説感溢れていて読みやすさに繋がってるのかも。
旅行中うっかり帰りのバスに乗り損ねて、バスターミナルで始発を待とうとした女子大生2人に、死者の来訪を待つ親分と、その命を狙う若いヤクザ達、片思いしてた相手からのメッセージを自分だと勘違いして来てしまい、同姓同名の彼女と鉢合わせをしてしまう女の子など、ドタバタ要素満載。
生者と死者、愛する者同士・家族なのに同じ時を生きられない、そんな切なさがこの小説を大きく包んでいるけれど、暗い話にはせずコミカルに描き、最期のお別れを遂げた生者達同様、読者にも読後のスッキリ感を与えていると思う。