あらすじ
最福神社門前で、すずと母・きよが切り盛りする人気の茶屋 「たまや」。その一角では占い師・一条宇之助が「がらん堂」として客を迎えている。ある日やってきた神田で小道具店を営む伝兵衛という男は、半年前に妻を亡くし、自身も娘もふさぎ込み、さらに家では不思議な音やにおいがすると言う。占いにより邪気を察した宇之助とすずが伝兵衛の家を確かめに行くと、そこには異国の皿が……。友を案ずる心、亡き母を想う心、ふがいない自分に苛立つ心。日々を懸命に生きる人々の心に寄り添う占いが温かい、大人気シリーズ第三作!
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Posted by ブクログ
すずについた龍が姿を見せます。
蒼龍 空の青さではなく森の青さ ってどんな色?
すずを助けてくれると 甘酒を欲しがります。
龍に甘酒!
不思議な組み合わせ!
がらん堂の占い師 宇之助の過去 昔の仲間たちもでてきます。お庭番だったのか?
過去の仲間に恨みを抱く宇之助は
それは 自分がひとりで抱え込みすぎたから
心配され 仕事から外された
とわかる。
話しがすすんでくると すずや宇之助の周りの人たちの思いやりや繋がりが見えて 話しに厚みが出た感じです。
Posted by ブクログ
それぞれの章でタッチが全く違っうにも関わらず、繋がっているところも面白い。特に異国の皿の章ではもはや時代小説からかけ離れたエンターテイメント性を感じた。また文中に出て来た[成功する人間は失敗を人のせいにはしない]と言う言葉など含蓄のある言葉があちこちに埋めらているところもこの作品の良さと思う。