あらすじ
現在(いま)の思いを加筆した、感動の大ベストセラー! 「障害は不便です。だけど不幸ではありません」喧嘩にスポーツ、課外活動。大勢の仲間に囲まれて、明るく楽しい"オトちゃん"の物語は、生きる勇気を与えてくれる。日本中にセンセーションを巻き起こした感動のベストセラー。単行本刊行以降、多くの苦悩と喜びを経験した著者が"現在"の心境を加筆した完全版。
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完全版で読むべき理由
五体不満足、ベストセラーと言われながらも私は30代にして初めてこの本を読んだ。
『完全版』というだけあって、加筆された4部とエピローグの部分、ここに著者のすべてが詰まっているといっても過言ではないかもしれない。
本編(加筆前)を読み終えた段階では、実際に本人が重荷を背負うこととなった『乙武洋匡の人物像』を見事に私の中に描いていた。
もがき葛藤しながらも、『ベストセラー作家乙武洋匡』『障害者代表乙武洋匡』ではなく『ありのままの乙武洋匡』を見つけていく4部以降のエピソードは、全ての人の生きるヒントになるのではないだろうか。
Posted by ブクログ
障害者とは・・・私が思っていた程、悲劇的なものではないと感じた。健常者に比べると出来ない事がいくつかあるが、男に出来て女に出来ない事、女に出来て男に出来ない事と同じ程度で、特に悲嘆することもないようだ。それは、乙武さんだったから、このように前向きな生き方が出来たのかもしれないが・・・。どんなことでも、どんな人でも「自分には出来っこない」と感じてはいけない。そう教えられた一冊である。この完全版の中には、この本を出版した後の社会人になってからの気持ちが語られている。有名人になったことでマスコミに追いかけられたり、家族や周りの人にも迷惑をかけたという。いわば、出版した事の後悔。そんな気分になってしまったようである。