【感想・ネタバレ】命もいらず名もいらず 上 幕末篇のレビュー

あらすじ

幕府旗本の家に生まれた山岡鉄舟は、幼い頃から剣、禅、書の修行に励み、おのれを鍛えた。徳川慶喜の意向を受け、西郷隆盛と談判。和議をまとめ、江戸無血開城への道をつくった。朝敵であったにもかかわらず明治天皇の教育係にも任じられる。名誉、官位、金銭に執着することなく、生涯、清貧をつらぬいた。志高く、他人を思いやり、それでいて図太く堂々たる山岡鉄舟の人生は、日本人としての生き方とは何かを問いかける。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

山岡鉄舟の青年期の話。

津本陽の硫黄島戦記で「名をこそ惜しめ」というのがあったが、こちらはさらに進んで「命もいらず名もいらず」だ。志さえあればいいらしいが、志だけ高い新人は早くやめることが多い。淡々とこなし、生活のためにここにいると言う新人の方が仕事の覚えも早いし長続きする。

器は大きいのかもしれないが、同士に酒を飲ませるために自分の赤ん坊のための食料を買う金さえなく、飢え死にさせたというのは全く人間失格。

現代では社会不適合の奇人だと思う。

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2013年03月21日

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