あらすじ
晴れて生徒会公認になった階段部。次は学校公認の部に昇格よっ! と張り切る九重の指令で顧問獲得と女子部員増員へ奔走させられる幸宏たち。しかし、執行部の妨害でうまくいかない。しかも裏では刈谷ですら警戒する生徒会長が暗躍していた――。そんな中、階段部の存在が理事会をも巻き込み校内入り乱れての階段レースへと発展するのだが……。はたして「階段レースなら最強」を証明できるか!? ビバ青春の無駄足! 大反響の学園グラフィティ第2弾!!
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Posted by ブクログ
一巻で表しきれていなかったキャラの人物像が大分描けてきたと思う。まだあまりスポットの当たっていないキャラに関してもこのままどんどん描いていければ名作になるのではなかろうか。動きのある話なのでアニメ化しても面白そうだけど題材が問題ありそう…と階段降りで全治一ヶ月の怪我を負った私が語る。
Posted by ブクログ
部長と副部長の過去の話が意外と良かった。青春ですね。
読みにくかったり、必要なさすぎるシーンにページ使ってたりと欠点もあるけど、それを打ち消すくらいにはいいところもある。
そのあたりが直ればきっともっと面白くなるはず。
そういう意味で次も読んでみたい小説だった。
Posted by ブクログ
部に昇格するため書類を提出したのだが
相手が曲者生徒会長で。
見事にすべてのフラグを回収して、レースに使ってます。
ネタバレをするなら、またしても筋肉部(笑)
今回は部長の過去も出てきて、さらに青春です。
いや、勝負がすでに青春。
PTAが出てきた時点で青春?w
突き動かされる衝動やら、先生が先生としてする事やら。
執行部は…今回そこまで動いてない、かな?
Posted by ブクログ
“「神庭先生、お願いがあります!」
九重が叫ぶ。と、その足が止まった。
「なあに?」
くるり、振り向いた小夏の姿に他の五人も立ち止まる。幸宏はまじまじと「それ」を見た。
「……小夏姉さん、何それ?」
小夏は人参を咥えている。
それも丸のまま。皮も剥かずに。
「ダメでしょ、神庭君」
ところが、小夏は飄々として言った。
「学校では、小夏先生」
「あ、はい。いや、それよりも、何で人参丸齧りなの?」
「先生には敬語」
「あ、はい。何で、丸齧りなんですか?」
「お弁当よ」
「いや、お弁当で人参丸ごとって……」
小夏のお弁当を見る。ぎょっとした。
弁当ギチギチに人参が詰め込まれている。その一本には小さな旗が立ち、『ポニーちゃんへ』というメッセージが入っていた。
希春姉さーん!
長女の恐ろしい一面を垣間見たような気がした。
「愛情の裏返しよ」”
静かなる弾丸が階段を駆ける理由とは。
缶バッチの得意分野は天然=直感?
階段部の設立話、意外と深かった。
小夏先生可愛い。
“そして、
ビリビリビリビリビリビリビリビリ……。
九重は、申請書を二つに引き裂いた。
「えっ!?」
「ええっ!?」
周りから悲鳴が上がる。九重は、ふいと階段部の面々へ顔を向け、
「破けちゃった」
ぺろり。舌を出した。「ふっ」と刈谷が吹き出す。
「ゆうこ。貸せ」
真っ二つになった用紙を受け取った。重ね合わせ、
ビリッ。四つに裂く。幸宏たちを振り返った。”