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Posted by ブクログ
“「神庭先生、お願いがあります!」
九重が叫ぶ。と、その足が止まった。
「なあに?」
くるり、振り向いた小夏の姿に他の五人も立ち止まる。幸宏はまじまじと「それ」を見た。
「……小夏姉さん、何それ?」
小夏は人参を咥えている。
それも丸のまま。皮も剥かずに。
「ダメでしょ、神庭君」
ところが、小夏は飄々として言った。
「学校では、小夏先生」
「あ、はい。いや、それよりも、何で人参丸齧りなの?」
「先生には敬語」
「あ、はい。何で、丸齧りなんですか?」
「お弁当よ」
「いや、お弁当で人参丸ごとって……」
小夏のお弁当を見る。ぎょっとした。
弁当ギチギチに人参が詰め込まれている。その一本には小さな旗が立ち、『ポニーちゃんへ』というメッセージが入っていた。
希春姉さーん!
長女の恐ろしい一面を垣間見たような気がした。
「愛情の裏返しよ」”
静かなる弾丸が階段を駆ける理由とは。
缶バッチの得意分野は天然=直感?
階段部の設立話、意外と深かった。
小夏先生可愛い。
“そして、
ビリビリビリビリビリビリビリビリ……。
九重は、申請書を二つに引き裂いた。
「えっ!?」
「ええっ!?」
周りから悲鳴が上がる。九重は、ふいと階段部の面々へ顔を向け、
「破けちゃった」
ぺろり。舌を出した。「ふっ」と刈谷が吹き出す。
「ゆうこ。貸せ」
真っ二つになった用紙を受け取った。重ね合わせ、
ビリッ。四つに裂く。幸宏たちを振り返った。”
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