あらすじ
40代で母親になって考えた。「この子に残せるのは、“何かを自分で作り出せる実感”だけかも」。そこから不器用ナンバーワンの著者による小屋作りが始まる。コスパ・タイパはフル度外視。規格外の仲間たちと手を動かすほどに「世界」はみるみるその姿を変えていき……。暮らしと思索が響き合う、軽快ものづくりエッセイ。
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Posted by ブクログ
田舎を持たない小さな娘のために、自然の中に小屋を建てる、という体験記。
モノを買う以外の選択肢、としてまずDIYした机に続く、第二弾が建物!
3年ほど?の時間をかけて、途中、コロナ期も経ての、大作業でした。
シンプルな小屋を建てるにも、
作業工程は季節を考慮する必要があること。
箱モノの前に、まず土台が本当に重要で千問技術を要するものなのだとあらためて知る。
そして家にも、壁、窓、など、
一つ一つのパーツがまた大変そうでした。
トイレ、井戸はナイスチャレンジだったのだろうと思います。
小屋も家も、物理的にはいつどうなるか分からないけれど、
確かなことは、ここまでの時間の積み重なりだということも書かれていました。
一つ一つ記録していったということもあるだろうけれども、
手足身体を動かして何かを行う、その手応えを一時一時感じて取り組まれてきた姿勢がとても伝わります。
そして、人を呼び寄せる力、体力、気力も感心して読んでいました。