【感想・ネタバレ】プログラマー”まだまだ”現役続行のレビュー

あらすじ

※本書は2009年に発行された書籍の電子版になります。

【管理職にならなくたっていい。】
「35歳定年説」が常識としてまかり通っている事実が示すように、我が国ではプログラミングは「若く、給料の安い人がやる仕事」とされている。しかし、世界の常識はそうではなく、40代、50代でも現役としてプログラミングを続けている技術者も少なくない。50代の現在もなお現役プログラマーとして活躍する著者が、生涯プログラマーとして活躍するための心得を説く。


■こんな方におすすめ
・これからプログラマーになろうと考えている大学生
・プログラマーに転職しようと考えている人
・プログラマーになりたての人
・プログラマーとして楽しく仕事をしていきたい人


■目次
第1章 ソフトウェアは「人」が作る
第2章 プログラマー現役続行
第3章 論理思考力:現役続行に必要な七つの力(1)
第4章 読みやすいコードを書く力:現役続行に必要な七つの力(2)
第5章 コンピュータサイエンスの基礎力:現役続行に必要な七つの力(3)
第6章 継続学習力:現役続行に必要な七つの力(4)
第7章 朝型力:現役続行に必要な七つの力(5)
第8章 コミュニケーション力:現役続行に必要な七つの力(6)
第9章 英語力:現役続行に必要な七つの力(7)
第10章 コードレビューのすすめ
第11章 若い人たちへ
第12章 30代、40代の人たちへ



■著者プロフィール
柴田芳樹:1959 年生。九州工業大学および大学院で情報工学を専攻し、以来、ソフトウェア開発に従事する。翻訳書に『プログラミング言語Java 第4版』『Effective Java 第2版』『Java Puzzlers 罠、落とし穴、コーナーケース』『Google Web Toolkit ソリューション』(いずれもピアソン・エデュケーション)『アプレンティスシップ・パターン』(オライリー・ジャパン)、著書に『Java 2 Standard Edition 5.0Tiger』(ピアソン・エデュケーション)『ソフトウェア開発の名著を読む【第2版】』がある。

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Posted by ブクログ

50代の現役プログラマーの柴田さん.
Java界隈では上級者向けのEffective Javaの翻訳を手がけていたりする専門家です.

ご自身の経験から新しい知識を継続して学習する重要性をメインテーマに語られています.
管理職となられた後もご自身が習慣として身につけて来られた内容を元に語られており,誇張しないことに好感が持てます.
コードとテスト駆動開発や,レビューの重要性とソフトウェアの根源の部分を重視した内容は特に興味深いです.

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2017年07月30日

Posted by ブクログ

著者は同年代なので、この著書で述べられていることの意味がよく分かった。
現役であり続けることは難しい。
個人的に、PMおよび55歳を過ぎた管理者がシステム開発を担当者任せにして、プロジェクトが失敗に終わった事例を監査した直後である。
アンダーラインした箇所が多数に登った。紹介された参考書を続けて勉強したいと思う。

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2011年03月13日

Posted by ブクログ

「プログラマー現役続行」の加筆・修正・再構成・改題を行った本。
改めて読み直し。


ソフトウェアエンジニアのレベル
(スティーブ・マコネル コードコンプリート第2版)
レベル1 初心者
1つの言語の基本的な機能を使用できる。クラス、ルーチン、ループ、条件文を書くことができ、言語の機能の多くを使用することができる。

レベル2 中級者
複数の言語の基本的な機能を使用することができ、少なくとも1つの言語を使いこなしている。

レベル3 上級者
言語、環境、または両方の専門知識を持っている。このレベルのプログラマーは、J2EEの難解な機能を全て知っていたり、「Annotated C++ Reference Manual」を記憶していたりする。このレベルのプログラマーは、企業にとって貴重な存在であり、多くのプログラマーはこのレベルを超えられない。

レベル4 指導者
レベル3のプログラマーの専門知識を持ち、プログラミングにおいてコンピュータとのやり取りはほんの15%にすぎず、85%が人とのコミュニケーションであることを心得ている。(途中省略)指導者は、マシンではなく人が読むためのコードを書く。指導者レベルのプログラマーは、水晶のように澄み切ったコードを書き、しかもそれを文書化する。


メイリアー・ページジョーンズ 7つの段階

段階1 無知の段階
(技術Xについて聞いたこともない)
段階2 きがかりな段階
(技術Xについての論文を読んだことがある)
段階3 見習いの段階
(技術Xについての3日間のセミナーに通った)
段階4 実践しようとする段階
(技術Xを実際のプロジェクトに適用しようとしている)
段階5 職人の段階
(技術Xを仕事の上で自然に自動的に使っている)
段階6 名人の段階
(技術Xを完全に消化していて、いつルールを破るべきか知っている)
段階7 エキスパート
(専門書を著作し、講演し、技術Xを拡張する方法を探究する)


柴田芳樹 「職人」という意味で名称を変更して定義しなおしたレベル(ソフトウェア・スキル・インデックス)

レベル1 初心者
ソフトウェア開発を行うには、プログラミングの基礎知識やコンピュータに関する基礎知識が不足している。

レベル2 見習い
指導を受けながら簡単なプログラミングなどの実践ができる。

レベル3 初級職人
見習いレベルの実践はできるが、時々指導が必要である。

レベル4 中級職人
必要な技術を仕事の上で自然に自動的に使っている。

レベル5 上級職人
新たな技術も含めて自分で常に学習を行い、自然と実践できている。

レベル6 名人
技術を完全に消化していて、いつルールを破るべきか知っている。また、技術記事などを執筆している。さらに、中級職人以下の職人を上級職人にすべく、組織に対して教育・指導を行っている。

レベル7 匠
専門書を著作し、講演し、技術を拡張する方法を業界に問う。一方で、より良い方法で職人を育成するための方法も探究している。


今現在私はレベル4くらいではないかと思う。何時の日か匠になれる日を夢見て。

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2010年09月30日

Posted by ブクログ

筆者のソフトウェアエンジニアとしての生き様を惜しげも無く披露してくれている。プログラミングが好きな中堅のエンジニアで、これからの行く末に迷っている人におすすめな本。(まさに自分もそうなのだが。)
常々、周りのマネージャ指向にはうんざりしていて、「プログラミングを捨てて」マネージャになるしか生き残る道はない、みたいな人の話には漠然と疑問を感じていたが、本書を通してその霧が晴れた思いだ。これからは、何歳になってもコードを書き、専門性を高め、若手の指導、育成を行う、(筆者のような)かっこいいエンジニアを目指していきたいと強く感じた。

しかし、一方で自分のスキル不足も痛感した。
本書では推薦図書が多く紹介されていたが、読んだ事があったのは2、3冊であった。(!)
これから、一流のソフトウェアエンジニアを目指そうという人間が、これでは寂しい。これから、本書で紹介されている本を最低ラインとして、自分に課し、身につけていこうと思う。(死ぬまでに読み切れるといいが。)

そういう意味では、本書で定義されている職人の段階からすると、自分はまだまだ「初級職人」といったところか。
これからもっともっと知識を増やし、若手に影響を与えられるエンジニアになっていきたい。

ソフトウェア開発プロジェクトは年々難易度が増してきている。そういった一流の職人が引っ張る強い開発チームこそ、生き残っていく時代になっていくと思うのだ。(というか、既にそういう時代かも。)

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2010年09月20日

Posted by ブクログ

これからプログラマーになろうと考えている人はまず読むべき。

既にプログラマーの人も自分を振り返る意味で読むべき。

プログラマーになりたかったけどなれ(ら)なかった人は、いつかプログラマーになるために最低限何が必要かを理解するために読むべき。

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2012年07月08日

Posted by ブクログ

IT業界で、ある意味一生、技術者として40代、50代もプロジェクトリーダーやマネージャーにならずに、プログラマとして、生き残って行くことは、野球で言えば、イチローみたいなこと。若い世代に負けず、職人として勝ち続けるためには、圧倒的な技術力が必要だ。ですので、この本の著者のように、誰もがなれるか、というと、ほとんどの人は、まず無理、というのが現実。この著者のように、相当数の勉強と努力、英語の技術翻訳までやっている。ここまでの労力と時間を費やすならば、やはり、通常は、現役は若い世代に譲り、自分は監督業として成長していくことの方が良いだろう。そうしなさい、とは言いませんが、それの方が堅実的な生き方になります。というのも、リーダーやマネージャーの立場になる人も、また、少なく、需要として大きいからです。

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2011年04月17日

Posted by ブクログ

継続的学習、基礎的なコンピューターサイエンス、英語。

Jolt Awardsについて以前t_wadaさんがポッドキャストでお話されていたが、本書でも触れられていた。

Jolt Awardsがなくなってしまったのがつくづく残念だ。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

上流工程や管理の仕事だと組織に長くいないと効率悪いので、休暇確保が重要でフリーランスや派遣やってる私にはプログラマを極める方向が良いのかな。ということで読んでみた。著者はEffective Javaの翻訳とかやってる人。

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2011年10月22日

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