【感想・ネタバレ】これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学のレビュー

あらすじ

日本中が熱狂したベストセラーが紙版の文庫化に合わせて大幅値下げ。
さらに世界初公開、マイケル・サンデル氏の次作『それをお金で買いますか』より「序章」を先行収録いたしました。
1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?
哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。
アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一貫した主義を持つこと、全員の正義感が一致することの不可能を痛感する本。
本作では数々の例を挙げ、多角的な視点から各々の意見が述べられる。それらに目を通すうちに己の主義は何なのかと迷走を始めた。
誰しもが納得のいく政治、経営の難しさが身に染みる一冊となった。

一点疑問だったのは、アリストテレスの奴隷擁護論で、当時の政府への忖度があったのではないかと疑うほどの脆弱性を感じた。
ソクラテスの最期を知ってかどうかはわからないが。

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・感想
現代の正義、善についてあらゆる哲学者の理論や具体例を交えながら模索している本。
納得したり反感もったりそもそも書いてる内容が理解できなかったり。
正義なんて「人によって違う」ものだけどその「人によって違う部分」をもっと掘り下げて考えてみましょうという本。
著者がコスモポリタニズムの第一人者らしくやはり結論はそっち向きになってた。
読みながらそんなこと言われたって一般大衆(私含めて)ってあんたが思ってるより馬鹿なんだよなって気持ちになってしまった、
まぁだからこそもっと思考して考えて議論して、生きなさいと説いている。

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2024年03月06日

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