【感想・ネタバレ】天災ものがたりのレビュー

あらすじ

地震、津波、火事、飢饉、豪雪、火山の噴火、河川の氾濫……。日本史上に起こった大災害を直木賞作が克明に記した圧巻の連作短篇小説集。

(以下、収録作品)
江戸時代初期「囚人」・・・時は明暦。小火に始まる火事はからっ風のあおりを受けて、江戸を焼き尽くす。その時、小石川の牢屋に入っていた男を救った奇跡とは?

明治時代「漁師」・・・百二十七年前に東北を襲った三陸沖地震。その復興に至る道のりは、現代社会の防災上の大きな教訓と学びとなった。

昭和「小学校教師」・・・昭和三十八年。新潟から上京する列車に乗った女性教諭を襲ったのは、記録的な豪雪だった。これは、天災だけでなく、発達した交通網による人災の記録でもある。
(ほか3篇)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いろんな時代の天災を描いた短編集。

「一国の国主」天文十一年甲府洪水
「漁師」明治二十九年三陸沖地震
「人身売買商」寛喜二年大飢饉
「徐灰作業員」宝永四年富士山噴火
「囚人」明暦三年江戸大火
「小学校教師」昭和三十八年裏日本豪雪
6編収録。
時代が変われど天災は起こる、時代が変わると天災も変わる。
天災に対して人力は如何に無力であるか、天災に対して人は如何に強かであるか。
天災をテーマにしながらも直接天災を描くのではなく、それに翻弄された人を描くことで、天災に対する人としての心構えに共感しました。

0
2023年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史の小説は確かに現代からの歴史だ。人買いの話とかとても強く感じる。明治には明治の、江戸には江戸の人買いの見え方があって、それがそれなりに記録されて伝わっていて読めるってすごいことだ。

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2023年10月16日

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