あらすじ
難病を発症し心臓移植を受けることになった堤雅之。手術は無事成功するが、すぐに雅之は奇怪な現象に悩まされ始める。嗜好の急激な変化、左足を引きずる癖、手首の異常な痒み、そして何者かに殺される悪夢──。様々な状況から雅之は、折しも世を騒がせている、有名人を殺して心臓を奪う謎の連続殺人犯に関係したドナーの記憶が自分に移植されたのでは、と疑いを抱く。さらに雅之の肉体には恐るべき異変が生じてきて──!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
心臓移植を受けた主人公に、ドナーの記憶と思しき記憶が移転し、また身体的にも変化が現れる。ホラーと言うよりか身体的異変ということでバイオホラーに近い。ここからどうストーリーが展開していくかまだ読めないが、続きが気になる話である。文体も難しくなくてテンポも良いのでサクサク読めると思う。軽読書でもガッツリ読書でもどちらでもいける一冊だと思う。
Posted by ブクログ
臓器移植を受けた人が臓器提供者の記憶や嗜好を受け継ぐことがある。
話の真贋は不明ですが、そういう話を聞いたことがあったので一体どんな記憶を引き継ぐのか興味があったのですが、まさか、超常能力だったとはね・・・
しかも、中途半端なところで終わってしまう。
読み終えてから調べてみたら3巻続きのシリーズでした。続きが気になるので、最後まで読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
主人公の雅之はちょっと意外な感じがしましたが29歳。
表紙の絵からもう少し若いと勝手に想像してました。
粗筋は内容紹介のとおり、タイトルで分かるとおりまだ続巻があるので、
真相や結末はまったく分からず導入部といったところでしょうか。
でも他人の心臓が体内にあって、
日々侵食されていくように自分が自分ではなくなっていく、
そんな恐怖は充分伝わりました。
冒頭の移植手術の場面や、
本来移植の順番はまだまだ先の筈だった雅之が、
幸運に次ぐ幸運の末繰り上げとなって手術に至った件など、
裏というか真相がありそうな気もします。
タイトルは連続殺人犯を表しているのかもしれませんが、
心臓移植後、雅之の体に起こった変化や、
出没するようになった怪しげな人たちと無関係とも思えません。
見た感じ全3巻のようなので、次回作以降に期待します。