【感想・ネタバレ】考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話のレビュー

あらすじ

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ロマンだけでは食べていけないが、ロマンのない考古学なんてつまらない! 墓石に閉じ込められたり、原因不明の病にかかったり、人骨と過ごしたり……発掘調査は命がけ! 前代未聞、考古学者たちのノンフィクションエッセイ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エジプト・シリア、中国、ペルー、それぞれの地域のエキスパート(考古学者)である著者3人によって書かれた体験記。
『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』というタイトルがまず秀逸すぎる。
遺跡を発掘したら、一体どんな怖い目に遭うというのか?
ワクワクした。

超常現象的なものや、心霊的な恐怖体験を想像し期待して読んだ人もいるかもしれないけれど、そのあたりはちょっとだけ。
ペルーの発掘調査に不思議な話が少し出てくるくらい。
印象的なのは食文化の話(3編とも)と、中国のトイレ事情、ペルーのイメージ通りな酒と音楽と情熱と政治の話。
食文化や慣習、生活環境や価値観などの話は、ひょっとしたら発掘現場に関わらずとも、ちょっとディープなバックパッカーの体験談でも知れることなのかもしれない。
だけど、現地でのそういった一般的な話の合間に表れる発掘現場での話は面白かった。実際の発掘作業の流れや体験を、脳内で思いっきり映像化して想像してみるのはめちゃくちゃ楽しい。

ぶっちゃけ、全然足りない!
もっと読みたかった。発掘現場ならではの話を。
書けない話もたくさんあるのだろうとは思うけれど。

あと不満な点としては、ボリュームの配分がおかしいこと。中国、短っ!!
愉しくするする読んでいたら、あっという間に終わってしまった。
書けないことが多いのだろうか?
それとも他に何か理由が?

続編を希望します。
若者ではなく、大城先生や芝田先生と同世代で若い頃考古学者に憧れたおばちゃんですけど。
まだまだ読みたいです。

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2024年08月14日

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