【感想・ネタバレ】パチンコ 上のレビュー

あらすじ

全米図書賞最終候補作!オバマ元大統領も絶賛

日韓併合下の釜山沖の小さな島、影島。下宿屋の娘、キム・ソンジャは、粋な仲買人のハンスと出会い、恋に落ちて身籠るが、実はハンスには妻子がいた。妊娠を恥じる彼女に牧師のイサクが手を差し伸べる。二人はイサクの兄が住む大阪の鶴橋へ。しかし過酷な日々が待ち受けていた――。全世界で共感を呼んだ大作、ついに文庫化!

※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

凄え色々な大事な事が詰め込まれてるのに面白い。。。!

上巻の最後で一気に青春モノの香りがしてすぐに下巻読みたくなった。


歴史の上に立っている僕らは産まれた瞬間から罪を背負っているのかもしれません。
というか、自分は歴史を知らなすぎる。

国とはなんなのか、制度とはなんなのか、金とはなんなのか、土地とは、故郷とはなんなのか、人間とはなんなのか、生きるってなんなんでしょうか。

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イサク、あっという間に・・・
もっと知りたかった。
本当に悲痛なんだが。涙でるとこだった。
ソンジャも最後お母さんに会えて良かった!ハンスは良い人なん?
昔と今では考え方が違うのか? いや妻がいるのにおかしいよな。ソンジャ幸せになってほしい。下巻はどうかな。楽しみ。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夫ではない男の子どもを宿し、ソンジャは日本に渡ってきた…4世代に渡る在日コリアン一家の過酷な物語。 

大好きな韓国と日本との関係を考えさせられるという意味ではモヤモヤ感がありますが…

とても読みやすく…壮大で救いの物語面白いかったです。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

健康に育つことが難しい時代に、影島に生を受け真面目に働きながらたくましく生きているソンジャという女性。最初は彼女の言動のひとつひとつにハラハラしたり心を持っていかれたけれど、次第に感情移入というよりも、これは一族の歴史を見ているのだという意識に変化していった。同時に国同士の歴史でもあり、これまでさまざまな立場の人々の生活を、具体的に想像したことがなかったことに気づいた。貧しさのなかで家族みんなで助け合って、家族を何よりも大切にしている姿が描かれていて心を打たれる。ソンジャの正しくあろうとする姿勢にホッとする自分がいる。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⭐︎感想は下巻に

《あらすじ》
第一部 故郷 1910〜1933
釜山の影島にて生まれたフニは、口唇裂と内反足という障害を抱えていたが、聡明な働き者であったため気立の良い娘ヤンジンとの良縁に恵まれる。
2人の間には結婚後すぐ幾人かの子どもが生まれたが、元気に成長したのは女の子のソンジャだけだった。2人はソンジャに愛情をかけ、大切に育てる。
彼女がこの物語の主人公である。
ソンジャが13歳の時、フニは結核で命を落とし、その後母娘は2人で精一杯下宿屋を切り盛りして生計を立てていく。
17歳になったソンジャは市場で一人の身なりのいい男と出会う。名はコ・ハンス。ある日、ソンジャが日本人の学生に陵辱されそうになっているところを助けられたことがきっかけで、二人の距離は急接近。やがてソンジャはハンスの子を身ごもる。しかし、実はハンスには大阪に妻子がいたため、ソンジャと結婚することはできないと打ち明ける。だから、朝鮮の愛人になってくれ、面倒は見る、と。ソンジャはその申し出を拒否し、結局二人は破局を迎える。
ある日、ソンジャとヤンジンが切り盛りする下宿屋に平壌から一人の青年が訪れる。青年の名はイサク。フニと同じく結核を患った牧師であり、体調不良を2人に助けられたこともあって、父無し子を孕ったソンジャを妻として迎え入れる。
影島にて婚礼をすませた夫婦は、イサクの兄ヨセプをたよって大阪の鶴橋へ渡る。
ヨセプには美しく優しい妻キョンヒがいたが、2人は子どもに恵まれずにいた。彼らはイサクからソンジャの事情を聞かされてはいたが、もっともらしい理由をつけて自らを納得させ、イサクとソンジャをあたたかく迎え入れる。イサクは牧師のポストを得るがその給料はままならず、四人の生活はヨセプのビスケット工場での稼ぎにかかっていた。また、ヨセプ自身もそのことを誇りに思い、キョンヒが働きに出ることをよしとしなかった。
ある日、ソンジャとキョンヒが家事をしているところに二人の男がやって来る。実はヨセプは弟夫婦の渡航費を借金でまかなっていたのだ。返済額は213円。ソンジャはハンスからもらった懐中時計を売ってこれを返すが、そのことがヨセプの逆鱗に触れ一悶着おこっている最中にソンジャは産気付き、そのまま無事男の子を出産。ヨセプによってこの子はノアと名付けられる。

第二部 母国 1939〜1962
ノアが6歳になった頃、ソンジャはイサクとの子モーゼスを出産。しかし、モーゼスが生まれてすぐ、教会の同僚が神社参拝を拒否したことにより、イサクは彼らとともに警察に捕まってしまう。ソンジャは毎朝差し入れを持って警察署にむかうが、決して面会は許されなかった。
ソンジャは生活のためキムチを路上で売ることを決意。キョンヒにも話を持ちかける。ヨセプは当然これに反対するが、キョンヒが売りに出ないことを条件にしぶしぶ承諾する。やがてキムチは評判を呼び、焼肉店からスカウトされてソンジャとキョンヒは調理の働き口を得る。
それから2年ほど経過したある日、イサクが釈放され家に戻ってくる。しかしイサクは衰弱しきっており、帰宅した翌日に息をひきとる。
その後、戦況はどんどん悪化していき、日本は慢性的な物資食糧不足に陥る。焼肉店も閉店を余儀なくされるが、そこにハンスが登場する。実はこの焼肉店はハンスのもので、ハンスは売りに出された懐中時計をきっかけにソンジャの消息を知り、彼女たちの生活を支えるため焼肉店での職を与えたのだった。
ハンスはさまざまな情勢に通じており、やがて大阪も空襲に見舞われるから疎開するようソンジャを諭す。ちょうどヨセプが長崎にて高収入の働き口を見つけたこともあり、一家は大阪の家を売り、ソンジャたちはハンスのつてで日本人農家のもとへ、ヨセプは一人長崎へと旅立つ。また、ハンスはソンジャの母ヤンジンもソンジャの元へ招き入れ、二人は久方ぶりの再会を果たす。
やがて日本は終戦を迎える。長崎にいたヨセプは被曝して大怪我を負い、一家は大阪へと舞い戻る。

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2025年08月22日

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