【感想・ネタバレ】別冊NHK100分de名著 フェミニズムのレビュー

あらすじ

「生きづらさ」を乗り越えるために

「100分deフェミニズム」(2023年1月2日放送)が待望の書籍化! 『伊藤野枝集』『侍女の物語』から『心的外傷と回復』『男同士の絆』まで。豪華著者陣が名著の核心を読み解きながら、フェミニズムの真価を語りつくす。未放送のトピックも収載し、新たな取材も加えた決定版!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

勉強になった。『侍女の物語』に見られる女性の分断は、男女雇用機会均等法や派遣法などによって現実に起きている、といわれると、たしかにそういう見方もあるなと気付かされた。専業主婦、一般職、総合職…
ルネ・ジラールの欲望の三角形の話は聞いたことがあったので、それが上野千鶴子さんの話に出てきて嬉しかった。たしかに、頼朝の女ばかり口説く「鎌倉殿の十三人」の三浦義村はそれだなと思う。
男は男に認められることで男になるが、女は男に認められることで女になる、その性の非対称性もわかりやすかった。結局この社会はそんな家父長制の尾っぽを引きずったホモソーシャルな社会だけれど、会社と半身で関わる・プライベートを大切にする生き方がそれに対する対抗になるなら、これからの社会は変わっていけるかもしれない。偏屈なおやじたちがいなくなったら。でも男は富と権力と名誉を男の中に独占するホモソーシャルな社会をやはり続けようとするだろうか。

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2023年08月29日

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