あらすじ
安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。密室の出来事すべてを明かす!「私は悪役とされることが多かった」顔が見える最後の頭取=「ザ・ラストバンカー」と呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!
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Posted by ブクログ
住友銀行の頭取を務めた西川善文氏の回顧録。
都市銀行の中でも収益率ナンバーワン、富士銀行に次ぐ業界二位という地位から、安宅産業破綻を収束させ、次第に暴走していく住友銀行の天皇こと、磯田一郎氏の行動や、無駄だった平和相互銀行の合併、そして住友銀行の最大の汚点であり、日本最大の不正融資事件であったイトマン事件の解説など、非常に勉強になった。
Posted by ブクログ
p45 良いレポートに必要なのは明快な結論。無難でリスクを追わないレポートは不要。出世もできない。
p131 1971年のニクソンショックを機に銀行は逆風。
p187 本当に必要なことだけを繋ぎ合わせてみると、プロセスは大幅に削減される。付加価値をもたらさない無駄な介在者を徹底的に排除する。そして現場に権限委譲を行う。これがスピードを生み出す。