あらすじ
言語の本質に迫る、小学生からの素朴な疑問の数々。
授業をのぞくような感覚で読むうちに、ことばの旅は始まっている!
小学生からの質問に、言語学者が本気で答えます!
Q.パピコ、ポッキー、アポロ、チョコパイ…etc
お菓子の名前にパピプペポが多いのはなんで?
Q.日本語には「゛」「゜」が付く文字と付かない文字があるのはなんで?
Q.「にぴき」「ごぴき」はなんで間違いなの?
Q.日本は「にほん」と呼べばいいの? 「にっぽん」と呼べばいいの?
Q.ポケモンのピィとグラードン、なんでグラードンのほうが強そうなの?
Q.岩手のおじいちゃんのしゃべり方が違うのはなんで?
著者が実際に小学校でおこなった特別授業を書籍化!
小学生の純粋かつクリティカルな疑問に答えるうちに、メディアも注目する新進気鋭の言語学者に新たな発見が。
言語学をもっと身近に、もっとわかりやすく!
\俵万智さん推薦/
ただでさえ面白い川原先生のお話が、さらに分かりやすく刺激的になっている。
小学生はもちろん、かつて小学生だった大人にも薦めたい。
目次
はじめまして、言語学者です
朝礼:ことばはおもしろい
1時間目:濁点「゛」のなぞ
2時間目:「ぱぴぷぺぽ」にまつわるエトセトラ
3時間目:子どもの言い間違いを愛でる
昼休み:「わかった?」って聞いちゃダメ
4時間目:プリキュアに似合う音
5時間目:ポケモンの進化は名前でわかる
6時間目:原始人のしゃべり方
7時間目:世界と日本の多様なことば
放課後:まだまだ質問に答える
スペシャル対談:橋爪大三郎×川原繁人 ~社会学者と言語学者が考える「学び」とは~
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
とても興味深く面白かった!
言語学・音声学と聞いて最初は難しそうだと感じていたが、小学生でも分かるように書かれていたので、とてもよく理解できたし面白かった!
(橋爪先生との対談はわからないところがあった…)
言葉自体がもつ性質や発音から伝わる印象など、当たり前だと思っていたことが、理論的に簡潔に説明、言語化されていて興味深かった!
方言や100点など、筆者の考えは平和的だなと感じた…
Posted by ブクログ
小学生の「ことば」に関する質問を言語学者である著者が授業を行い、それを本として残したもの。
それぞれの章が小学生の素朴な質問にできるだけ専門用語を使わないように授業をするパートとそれを補足するパートに分かれている。
本のタイトルにもなっている「ぱ行」について、元々は「は行」は「ぱ行」だったという面白い研究から論を広げていく。
小学生の合いの手のおかげもあり、言語学を楽しく学べる一冊。
本編は良かったのだが、著者あとがきに「子どもにはテストで100点を取る必要はないと言っている。なぜなら世の中の答えは明確にあるものではないからだ。」のような記載があった。
これには賛同しきれない。
小学生のテストはどちらかといえば確認テストの側面が強い。覚えたことをいかにして吐き出せるかを見ているのだから、80点でいいということはないように思える。
確かに世の中の答えは明確ではないが、それと小学生のテストは性質が異なるものだと思う。