あらすじ
学校は社会の縮図だ。その現場がいつの時代にもましてウソくさくなっている。特に公立の義務教育の場が著しい。社会からの十重二十重のプレッシャーで虚像になってしまった学校の実態に、「原点回帰」の処方箋を示す。教育改革実践家の著者によるリアルな提言書!
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Posted by ブクログ
考えさせられる内容がたくさんあった。
以下、本文抜粋
①
PTA向けの講演会で、子供たちの現実を次のように伝えている。
テレビとゲームで1日3時間遊んでいれば、年間1000時間以上になりますから、使用許可をその半分の時間しか学ばない。学校教育だけで学力が上がるわけがないんです。ちなみに国語は年100でから日本語より確実にテレビはゲームの言葉を話すようになるでしょう。
保護者がこのようなことをわかることが必要であると私も感じた。
②
攻めのマネジメントができている。校長と守りの管理しかしない。校長とでは何が違い、どこで見分けられるか攻めのマネジメントができている。校長はその提案をyes badの発想で聞く。
自分の働いている場所の管理職は、守りの管理しかしていないと思った。
③
信用がある人の条件
挨拶ができる
約束を守る
古いものを大事に使う
人の話が聞ける。
筋を通す
他人の身になって考える。
先を読んで行動する。
気持ちや考えを表現できる。
潔さがある。
感謝と畏れの感覚がある
どれも大切なことだと思った
④
正解がない問題を解くか?そのために必要なのは、まずは自ら仮説を出して、他者の意見も聞きながら「自分が納得し、かつ関わる他者をも納得させる解」を導く力
つまり、他者との関わりが欠かせないものであると考える。
以上4点が心に残ったので、書き留めておきたい。
Posted by ブクログ
もちろんタイトルに惹かれて読みました。学校がウソくさいということはよく分かっているので。
読んでみて納得した項目を、目次から抜き出すと、
・意味不明なツーブロック禁止(私の勤務している中学校ではツーブロックOKになりました)・スマホへの恐れの正体(中学校なんで、もちろんスマホは禁止で、スマホのトラブルが多すぎるのでこれは禁止を継続するべきだと思っている。本書では主に高校でスマホが活用できることを力説してあり、納得した)・機能していない一斉授業(その通りだと思う。学力の幅が大きい40人の一斉授業で、発達障害を含む多様な生徒がいる中で、今求められているようなきめ細やかな授業を行うことは絶対に無理)・学校とは人が集まらなければできないことをする場所(不登校生徒も増え、集団に適応できない生徒もいて、これまでの学校の在り方は見直されなければならないが、やはり多様な生徒が集まってくる公立中学校で学ぶべきことはあると思う。一人ずつ自分で学習できることは大いに動画教材で学び、仲間と一緒に学ぶ場として学校は必要)
などなどです。
このような方が地方の学校をどんどん改革して、文科省もこのような意見をちゃんと受け止め、まずは1学級の生徒数をなんとかしてほしい。そして本書にもある通り、なんでもかんでも学校に押し付けず、学校の役割をはっきりさせてほしい。