【感想・ネタバレ】熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―のレビュー

あらすじ

基礎の習得から無我の境地まで、人間の成長には5つの段階がある。では、壁を越え、先に進むために必要なものは何か。自分をどう扱えばいいのか。「走る哲学者」が半生をかけて考え抜き、様々なジャンルの達人たちとの対話を重ねて辿り着いた方法論が一冊に。経験と考察が融合した現代の「五輪書」誕生!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

為末大の本は基本購入して何度でも読むことにしている。この本も本屋で発見し、即購入。

今までの為末大の本は、断片的というか、書物にしては短文が多かったが、今回は1冊を通して、色んな技術をどのような段階を踏まえてスキルアップさせていくか、まさに熟達について5章だて5段階を踏まえて書かれている。

結構な歳になってからクライミングやランニングを始めた俺は、生来の運動音痴や積年の不摂生もあって、上達速度が非常に遅く、正直身体を動かすことには全く不向きだなと痛感することが多い。

それでも楽しいから続けているのだが、楽しいからやっているというのはこの本では第一段階の「遊」に当たるのだ。所謂努力や練習と言われる第二段階の「型」にすら到達していない情けなさ…。

それでも、日々走って登って楽しんでいれば、死ぬまでにひょっとしたら第三段階「観」の端っぽぐらいには手が届くかもしれない。成長が遅くても誰にも迷惑をかけないのであれば、それでもいいかなと思っている。

とにかくしっかり意識した練習を「量」こなしていくこと。そこを習慣化していかないと…
ってこれ、読書のレビューなのか?(笑

この本も何度も何度も読み返すことになりそうだ。特に前半は型がつくくらいに読みふけりそう。

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2023年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても素敵な本でした。

人間の可能性を言葉で伝えるということにおいても。

熟達ー「人間総体としての探求であり、技能と自分が影響しあい相互に高まること」。

_私は熟達こそが「人間にしかできないこと」を理解するカギになると考えている。

いろいろな度合いででも、いや、為末さんのおっしゃられているような熟達はそこまで多くの人が人生のなかで経るものではないのかもしれないけれど、

それぞれ、自分なりに、深めていくことを持つこと、

人間にしかできないことは何かが問われる今日、自分という未知なるものに好奇心を持つことが、生きがいにもつながるように思いました。

そして、順序、を経ること。積み上げがあること。その重みをあらためて感じました。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

抽象的な内容が多く難しかった。
スポーツでも将棋とかでも何かを極めていくまでには、遊→型→観→心→空 という段階があるということ。

最初は遊ぶ、自由に楽しみ失敗とかしながら改善して成長する、
でもどっかで、型を身につけておかないと限界が来る。また、同じ分野の人を見て型の癖とか見ながら学ぶこともある
そこまでは何となくあり得る進め方だが、心というのは考えにはなく印象深かった。
力を入れず脱力する部分を見つけること、それによりマラソンなら力入れない時間も増え疲れも減るし、何か別の行動を移すための準備時間も減らすことができる。合気道がまさにその考え。
確かにウルトラマラソンとか走ってる先輩を見ると腕の脱力感は大きいし、心の考えもあるのかもしれない。

他印象に残ったのは
◯若いときは筋力、体力をつけるのに力を入れるが歳を重ねるにつれて、休養のとり方が大事になる。その時々で最適なトレーニング、考え方は変わる。
◯人は目で観てるだけでなく、五感全てで観ている。卓球であれば球の動きだけでなく、球が台に当たる音も聞き学んでいる。
◯体力は衰えても、熟達のレベルが低下したわけでない、そのときの条件下で最も巧みなパフォーマンスを発揮できる
◯走り方とか説明するときに、具体的な行動を指示するだけでなく、例を伝えるのが大事。足を速く動かす、というのは地面が熱くて足をバタバタせざるを得ない状況を想像する、ということ。

まずは、今までに発想になかった心を意識していきたい。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思いの外さらさらと読めてしまった
1つ1つは短編で読みやすい
もう一度メモしながら読もうかと思っている
自身も草の根レベルでスポーツをしていることもあり、なんか、あるあるが列挙されていると感じた
構造的な部分で言えば、あらゆる物事に転用できる感覚や自信の体験と重なることが多くて、他の人も同じように感じてることもあるんだと嬉しくなった
量から質へ、でも、違うこともしないと凝り固まるし、軸があれば戻ってくれるけどというような感覚とかも言語化されていて気持ちよかった

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2024年01月01日

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