あらすじ
「絶対悪」が、背広をきてソファに座っている……著者が辻政信に初めて会った感慨である。師団によっては76%という絶望的な損耗率のノモンハン事件を扇動しながら、狂いもせず、戦後は国会議員となった男。この戦いを可能にしてしまったのは、いったい何だったのか? 参謀本部作戦課と関東軍作戦課、二つのエリート集団が齟齬をきたし、満蒙国境の悲劇がはじまった。モスクワのスターリン、ベルリンのヒトラーの野望、中国の動静を交えて雄壮に描く、ノモンハン事件の決定版。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
旧日本陸軍の参謀本部や関東軍のエリート達は、ただ頭が良いだけの無能な軍人の吹き溜まりに過ぎなかったことが分かる一冊(その上に立つ高級将校も然り)。
プライドだけは無駄に高く、自分が全て正しいと勘違いしているため、一部の軍人達による暴走(統帥権の悪用)によって、ノモンハン事件は起こってしまった。
バカな将校や参謀(エリート)を持っていたことが、旧日本軍最大の不幸。
成績だけを官僚のモノサシとするのは、今も昔も我が国の欠点ではないだろうか。