あらすじ
盲目の女の子とわは、大好きな母と二人暮らし。母が言葉を、庭の植物が四季を、鳥の合唱団が朝の訪れを教えてくれた。でもある日、母がいなくなり……それから何年経っただろう。壮絶な孤独の闇を抜け、とわは自分の人生を歩き出す。おいしいご飯、沢山の本、大切な友人、一夏の恋、そしてあの家の庭。盲導犬ジョイと切り拓いた世界は眩い光と愛に満ちていた。涙と生きる力が溢れ出す感動長編。(解説・平松洋子)
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
幼少期の描写が途中読んでて苦しくなったが、とわちゃんが身の回りの小さな事柄に幸せを見つけ出す天才だったので、暗くなりすぎなくて良かった。
私は目が見えるので普段どうしても視覚情報に頼ってしまうけれど、ときには目を閉じて臭いや音をじっくり感じてみたいと思った。
盲導犬の話って実はちょっと苦手だけど、(たいてい犬にばかり負担が多くて、人間がすいません…って気持ちになってしまうので)この話ではとわちゃんが本当に大事にしてるのがわかって、安心して読めた。
身近にある幸せをひとつひとつ大切に掬い上げるようなお話。
Posted by ブクログ
前半はもう読むのが辛かった。
けれど、命からがら救われて少しずつ周りの人の助けや(犬や)自分の力で幸せを取り戻していくとわちゃん。
いろんな香りが美しく描かれていて素敵。
Posted by ブクログ
盲目のとわが語り手なので、とわが想像する様子と文字を追いながら想像する様子が重なっている気がして、とわと繋がっている感覚になった。切なくて悲しい方向にいくかと思いきや、パァーっと光が差して広がっていくような話だった。