あらすじ
全米で150万部を超える支持を得た本書は、マルコム・グラッドウェル著『ティッピング・ポイント』に触発されて書かれた。『ティッピング・ポイント』では、流行や社会現象を起こすものには、(1)少数の目利きに浸透する (2)記憶に粘る (3)背景が味方する──の3つの法則があることを明らかにした。本書はこの中の(2)「記憶に粘る」を掘り下げ、一度聞いたら決して忘れないメッセージについて、以下の6つの法則を明らかにした。(1)単純明快 (2)意外性がある (3)具体的 (4)信頼性がある (5)感情に訴える (6)物語性がある。勝間和代さんが「2007年に読んだ原書の中で、最もお気に入りの1冊」(勝間和代さんの本書解説より)。
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アイデアを相手の記憶に焼き付けるためには?を説いた本。アイデアという言葉がしっくりこなかったが、人の記憶に残るような話し方・伝え方・提示の仕方といったところか。大まかに言うとコミュニケーションと解釈。
6つのフレームワークを各1章づつ、豊富な事例とともに解説されている。このフレームワークは自分へ問いかけるためのチェックリストである。
各章の終わりには、確りとまとめ解説されていて助かる。またフレームワーク意外にも例えば、【知の呪縛・驚きの眉・分析の帽子・好奇心の「隙間理論」】など興味深く勉強になる内容も。
各フレームワークは既知のものまたは当然なものかもしれない。しかし「知っている」と「実践している」では全く異なる。内容も濃いし、フレームワークの「具体的である」以外は難しいが、是非何度も読み返し身につけたい本である。
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アイデアがなぜ伝わらない?
特に例えば、長期的なプロジェクトの大事な部分が、
大勢のメンバー内で個々認識ズレがあったり、
時が経つにつれメンバーが変わっていくうちにズレていったり、
なんてことは容易にあり得る。
それを防ぐには?を、ちょうど考えていたところに読めて、とても参考になった。
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1.この本を選んだ目的
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・人生の終盤に向かって突き進んでいますが、その流れに逆らうように働きながら学校に通っています。その学校の講師がオススメしていた本になります。
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2.概要
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・アイデアが記憶に焼きつくようなすぐれたものになるためのフレームワークを解説しています。
・具体的な例がふんだんに盛り込まれており、とても理解しやすいものになっています。いくつものストーリーが展開されており、読み手の心に残るように作られています。
・かなりのボリューム。次から次へストーリーが展開していくので、お腹いっぱいになります。この本のパワーはすごいので、きっちり学ぶ姿勢が大切です。
※以上のことを加味すると、購入して、繰り返し読むことがベストな選択肢だと思いますが、私は再読するパワーがないです。
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3.感想
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・まずは、表紙のおじさんにインパクトがあったので、イラストを書いたサタケシュンスケさんを調べちゃいました。とても、インパクトを感じつつも、なんだか、もっと違う感じのイラストの方が良かったんじゃないか…と、表紙が作られるまでのプロセスにとても興味がひかれましたww
・「記憶に焼きついているもの」はなんだろう…。
写真があるものはその写真の記憶は残ってますね。
その写真の前後の物語の記憶はほとんどないですけど。
小学1年か、2年のとき、死んだ後の世界を想像して、とても恐くなって眠れなくなり、両親の布団の中に潜り込み、「死んだらどうなるの?」と、父親に問いました。父は一言「灰になるだけだよ」と…。この言葉で何故か怖くなくなり、今でも思い出す言葉となりました。当時は「ジョーかよ」というツッコミもなく…(古い…)
これは、記憶に焼きついています。
今は亡き母親からの言葉では、「あんたはやさしくない子だね」と怒られた言葉は今でも心に残っています。何をして怒らせたのかは、全く覚えてないですが…。
両親の言葉は相手への想いが強いからなのか、ストーリー関係なく心に残っているのか、それとも、単純明快で、意外性があったのか、どちらかはわかりませんが…。
質問に回答する時や、アイデアを出すときに、意外性と、単純明快さを意識することは、すぐにできそうなので、意識していこうかなと思います。
基本、多くの人とすこしズレた考えをしているようなので、「こいつ大丈夫か?」というアイデアになってしまう危険性もありますが…。
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4.具体的にどのような点を学習したか?
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・アイデアを生み出すということではなく、相手の心に残るアイデアを作るにはどうしたらよいか?ということを学びました。
・仕事だけでなく、あらゆる面において、人に伝えるときに、意識するべき点を学びました。
・記憶に焼きつくアイデアの6原則 succes
①単純明快である simple
②意外性がある unexpected
③具体的である concrete
④信頼性がある credentialed
⑤感情に訴える emotional
⑥物語性がある story
・学びの話はたくさんありました。下記はその一例です。
①驚きは注意を喚起する。イメージが機能しないと私たちは驚き、機能しなかった理由を知ろうとする。
②驚きの表情は万国共通。眉毛がつり上がり目が大きく見開かれ、視野が広がる。
③下顎が落ちて口が開き、一瞬言葉を失う。緊急停止命令的な役割がある。活動が中断されれば、自分を驚かせた出来事にいやでも注目する。
④人は驚くと答えを見出そうとする。なぜ驚いたのか、という疑問を解消したくなるから。
⑤相手を動機づけたいのなら、大きな驚きの威力を利用すべきだ。
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5.具体的にどのような行動をするか?
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・「意外性があり、単純明快であること。」
まずは、自分が発信する言葉において、この2つは意識したいと思います。そして、徐々に意識することを増やして、6つの意識するべきことを満たしているのかをチェックはできるようにしていきたい。
・私はジャーナリストでも、作家でもないので、すごい言葉を残す必要はないですが、せっかく人と対峙するのであれば、相手にとってよいと感じる言葉を選択できるようにしていきたいです。
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めっちゃ良かった。
星6レベル。
人の記憶に残る伝え方には6つのポイントがある。
1. 単純明快
分かりやすいこと、そして核となるメッセージであること。サウスウェスト航空なら「最安」。これがあれば、例えば機内食を豪華にすると満足度が上がると分かっていても出さない判断ができる。正確さを重視しすぎなくて良い。正確さを重視すると「株主利益の最大化」とかになるけど、それだと機内食をどうするかの判断ができない。
2. 意外性がある
最初に「○○なのはどうしてだと思う?」など問いかけから入る。意外な事実を先に述べて興味を引く。試合だけ映してもダメ、競技場の様子、ファンの様子、過去のストーリーなど試合が持つ意味まで含めて伝えると試合に興味を引ける。「世界最先端のラジオ」ではなく「ポケットに入るラジオ」。
3. 具体的である
「年間200万エーカーの土地を守ろう」ではなく「年に5つの景観を守ろう」。「100-70」ではなく「100円持っていて70円使いました、残りはいくら?」。会計学を座学で学ぶのではなく、実際にケーススタディで起業して体感する。差別を教えるときも座学ではなく、「今日は目の色が青い方が偉い」としてみる。「次世代の優れた検索エンジン」だと検索能力なのか検索スピードなのかバラツキが生まれて協力しにくい。「白い物をたくさん思いついて」→難しい。「冷蔵庫にある白い物をたくさん思いついて?」→簡単。
4. 信頼性がある
信頼性というと発言者の地位やステータスだと思いがちだが、実は身近な人からのオススメが一番効果あったりもする。内容には関係ないはずの部分の描写なのにそこが細かい方が陪審員の評価が高かった。サメに殺される確率が実は相当低いことを数字で伝えても伝わりにくい。サメと鹿どっちに多く殺されている?と問いかける。あなたの暮らしは4年前より良くなりましたか?→顧客が検証可能であること。座学でHIVに気をつけよう、ではなく、実際にハニートラップする。
5. 感情に訴える
3000万人んが飢餓に苦しんでいます、よりもロキアという少女が苦しんでいます。誰でも便利になります、よりもあなたが便利になります。なぜ代数を学ぶのか?→ウェイトリフティングするのは路上で誰かに殴り倒されて胸にバーベルを乗せられたときに備えるためではない、数学の問題を解くのも、論理的な思考力を高めて、良い弁護士や医者や建築家や親になるため。
6. 物語性
スピーチコンテストの評価は話術で決まったが、実際にその後に記憶に残っていたのは物語で伝えり、感情に訴えり、10ではなく1伝えたスピーチだった。「知の呪縛」、長年かけて編み出した答えだけを伝えがちだが、それは伝わらない。
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フレームワークに沿って書かれているのでそれこそStoryがたくさんちりばめられていて、少し冗長なところもあるが最後にまとめが書いてあって、それが思い出させる程度になっているところが秀逸だなと思った。
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創造的なアイディアは特別な才能を持った人が生み出すのではなく、一定の手法に基づいてそれを作ろうと努力を重ねて人が作り出すことのできるものであるということ。また、聞き手に対し、より影響を与えるために認識すべきこととしては、伝えたい情報の核は何なのかを見極めることや、情報に物語性を持たせる事が大切ということ。少し考えて思い付くだけでも、今まで読んできた良書と共通する点が多くあり、優れた書き手の考える事は共通する部分が多く見られることがわかった。
知識として持っているだけでは生きてこないものだと思うので、日々の活動や、このインスタへの投稿などでアウトプットしていかなければいけないなと思う。
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成功するアイデアの6原則(成功するアイデアを作るためのチェックリスト):SUCCESs:単純明快、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える、物語
3つ言うのは、何も言わない事に等しい/50個もボタンのあるリモコンでは、チャンネルを替えるのもひと苦労
関心をつかむ基本的な方法はパターンを破ること。同じ感覚刺激を繰り返し受けると、それに注意を払わなくなる。
怒りは自分の判断への確信を深めさせる
マズローの欲求段階:階層的、という点は誤りだと最近の研究は示している。これらすべての欲求をほぼ同時に追求する
自分を動機付けるのは自尊心だが、他人を動機付けるのはお金、と考えやすい
社会現象を引き起こすには、①少数の目利きに浸透する、②記憶に粘る、③背景が味方する
(②がこの本が深掘りした点)
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SUCCESのフレームワークで凡庸なアイデアでも記憶に残るアイデアに昇華させる方法を説いた本
■気づき
①Simple・Unexpected・Concrete・Credible・Emotional・Story に沿って自分のアイデアを確認すべし
②「知識のワナ」にハマらないように気をつけ、相手の知識水準を知り、伝えるべきことを極力シンプルにして伝えなければならないということ。
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この本と、同著者の「スイッチ」は必読レベルでしょう。
本書では、頭に残りやすいアイデアとはどういうものかを述べている。
心理学的知見を多用しており、それが本書の説得力につながっている。
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優れたアイディアを生み出すのは難しいが、優れたアイディアであっても、それが適切な伝わらなければ意味がない。さらに言うなら、適切に伝わったとしても、それがスピーカーの記憶に残らなければ意味はない。では、記憶に残るアイディアとそうでないアイディアの違いは何なのか?
本書では様々なビジネス現場における事例や、簡単な心理学実験を通じて抽出された、あるアイディアをスピーカーの記憶に焼き付けるための6つの共通原則-頭文字を取ってSUCCESsと呼称される-が明らかにされる。
具体的には、
・単純明快である(Simple)
・意外性がある(Unexpected)
・具体的である(Concrete)
・信頼性がある(Credentialed)
・感情に訴える(Emotional)
・物語性がある(Story)
の6つであり、いずれも原則としては極めてシンプルなものではあり、どれも簡単にできそうなもののように見える。
しかしながら、人が往々にして陥りがちなのは「いったん知ってしまうと、それを知らなかったときのことは想像できない」というある種の不可逆性の罠-「知の呪縛」-である。人間は誰しも知っていることは全てを伝えたくなるものだし、相手と自分との間の知識の非対称性には気づきにくく、そこにはコミュニケーションの断絶が生じる。この6つの原則は極めてシンプルながら、この陥穽を超えるために必要な要素を十分満たしている。
高いレベルの知的好奇心を充足させてくれ、実践性の高さもあいまり、多くの人に推薦できる一冊。
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わかりやすい!読みやすい!
例示が多く、長い印象があります。個人的にはいくつかの例示がとても面白くヒットしたので、最後まで楽しく読めました。
学生の時に読んだからかもしれません。同じ部類の本を読む前に導入としてぜひ!
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記憶に焼きつくアイデアの具体的な事例とともに、6つの原則を紹介している。
①単純明快である
②意外性がある
③具体的である
④信頼性がある
⑤感情に訴える
⑥物語性がある
1960-70年代にアメリカで流行になったという、「ハロウィン サディスト」というお菓子に偽装した爆弾の噂はまさしくこの原則が当てはまる。
2008年に出された本のようだが、古さは感じず面白く読めた。
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尊敬する上司の推薦から完読。
この世の有名なフレーズは、天才的な人が生み出したものというよりも、フレームワークに当てはめると傾向が掴めるというところが驚いたし、ワクワクした。
とくに、より簡潔に(リードを取捨選択し明確に)を今後の業務の中でも今後も意識していきたい。
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・記憶に焼きつくアイデアは、単純明快であって、しかも重みや深みがなければならない。
「良い本だ」という評判を聞いて、ずいぶん前に手に入れてあった『アイデアのちから』だったのですが、長い間、積読になっておりました。先般、同じ著者(チップとダン兄弟)が執筆した『スイッチ』の方も手に入れたので、こっちを先に読まないと…と思い腰?を上げ読み始めたところ、なんと『ティッピング・ポイント』を補完する内容とのこと…分析よりも物語という主張の通り、記憶に粘るエピソードによって論拠が示され、やってみよう!という気にさせてくれる内容です。
本書は、チップとダン兄弟が、アイデアが記憶に焼き付くつくしくみを追求した結果から生まれたそうです。兄弟は、好きな作家、マルコム・グッドウェルの著書『ティッピング・ポイント』が示した「社会現象が流行となる理由」に加え「記憶に粘る(焼きつく)アイデアと消えて行くアイデアの違い、効果的なアイデアがどのように組み立てられるか」を突き止めようとしました。その原則は、1単純明快である。2意外性がある。3具体的である。4信頼性がある。5感情に訴える。6物語性がある。の六つとのこと、もっと具体的に知りたい方は、手に取って読んでみてくださいね。
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・マーケティングやアイデアに限らず、どのように働きかければ相手に理解され共感を呼び動かすことが出来るのかについての本
・コミュニケーションに関して答えを探している人であれば、会社員に限らず、一定の集団に属する学生や社会人でも役に立ちそう
・コンセプトの良し悪しを判断する基準としてSUCCESが利用できそう
・本書も具体的な事例を載せる(concrete)ことで伝えるパワーをあげている
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アイデアを思いつく方法ではない。
如何に人の記憶に内容を焼き付けるか。邦題が疑問。
Simple
Unexpected
Concrete
Credible
Emotional
Story
短い章で構成されており、伝え方の本だけに入りやすい。特にお気に入りは、代数を勉強する理由。
2020.3.4
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成功するアイデアには、6つの原則がある。(本書では“記憶に焼きつく”と表現 = 理解され、記憶に残り、持続的に影響する力をもつ、つまり相手の意見や行動を変えること)
単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語(Simple Unexpected Concrete Credentialed Emotional Story = SUCCESS)であるかどうか。
タイトルから、優れたアイデアを生み出すことを要求されるマーケティングや企画職向けの書籍を想像しがちだが、本書では、自身の考えをどのように組み立て、働きかければ、相手に理解され、共感を呼び、動かすことが出来るのかを解説している。そのためコミュニケーションに関して答えを探している人であれば、会社員に限らず、一定の集団に属する学生や社会人でも十分役立つヒントを得られると思う。
「背筋を伸ばし、相手の目を見て、ある程度、身ぶり手ぶりを加えること」「これから話す内容をまず話す」「最初にジョークや逸話で関心をつかむ」「聴き手を知れ」「聴衆が何に関心を持っているか知れば、話を合わせられる」「何度も何度も繰り返すこと」(以上本文から抜粋)
巷に溢れるコミュニケーションに関するこんな助言は、食傷気味というか、正直ウンザリしていた。本書は原題の通り聴き手にStickすることに着眼しており、アメリカの事例とはいえエピソードも分かりやすく、主張に説得力を与えている。
Posted by ブクログ
邦題から受ける印象だと、独創的ですぐれたアイデアを生み出すための発想力や構想力について書かれた本のように思えますが、そうではありません。
原題は"Made to Stick"、自分のアイデアを多くの人たちの頭に”くっつけさせる”、すなわち脳裏に刻み深く印象付けるためにはどうすべきか、効果的なコミュニケーションのスキル・テクニックを豊富な実例をもって教えてくれる極めて実用的な内容です。
逆に言うと、独創的な発想力などまったく持ち合わせていない平凡な人でも、この本で提唱されるチェックリストを実践すれば、自身のアイデアを印象的で多くの人を惹きつけるものに高めることができる、というのがこの本の主張です。
チェックリストは”SUCCES”という六文字で表されます。
Simple「単純明快であること」
Unexpected「意外性があること」
Concrete「具体的であること」
Credentialed「信頼性があること」
Emotional「感情に訴えること」
Story「物語性があること」
この本に書かれていることのエッセンスは、終章のラストにダイジェスト形式でまとめられているので、そこの部分だけでも切り取って手元に置いておけば役立ちそうなんですが、それでも9ページもある。
「核となる部分を簡潔に」というこの本の教えに従い、個人的に印象に残った部分をさらに厳選して、以下備忘のため残しておこうと思います。
<単純明快であること>
・逆ピラミッド構造:新聞記事のリード。
・既にあるものを利用する:既存のイメージを活用。「ザボンとは要するに超大型のグレープフルーツ」。
<意外性があること>
・聞き手の推測機械を打ち壊す。
・謎を生みだして、関心をつなぎとめる。「土星の輪は何でできているのか?」
<具体的であること>
・「サドルバック・サム」:宗教団体が想定する「教会に来てほしい」詳細な人物像。
<信頼性があること>
・「ダースベイダーの歯ブラシ」:細部を語ることで生まれる内在的信頼性。
・シナトラ・テスト:「ここでうまくいけば、どこへ行ってもうまくいくさ」
<感情に訴えること>
・マザー・テレサの法則:「個人を見た時に私は行動する」
・マズローのピラミッド底辺部を避ける。:他人は自分より下にいるという誤った思い込み。
・「テキサスを怒らせるな」「テキサス人はポイ捨てをしない」:アイデンティティに訴える。
・「知の呪縛」:「他人も自分と同じくらい気にかけている」という思い込み。ピアノ二重奏財団の例。
<物語性>
・「シミュレーションとしての物語」と「励ましとしての物語」
・三つの筋書:「挑戦」「絆」「創造性」
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記憶に焼きつくアイディアの6原則
1)単純明快である
2)意外性がある
3)具体的である
4)信頼性がある
5)感情に訴える
6)物語性がある
1)単純明快である
・理想はことわざ。ことわざは「知恵のかたまり」で何世紀も生き残り、異文化間に共通して見られるものが多い
(火のないところに煙はたたない=55を超える言語に見られる)
・「知の呪縛」にかかると自分の知識を他人と共有するのが難しい
・星の王子さまのサンテグジュペリ
「設計士が完璧さを達成したと確信するのは、それ以上付け加えるものがなくなった時ではなく、それ以上取り去るものがなくなった時だ」
2)意外性がある
・パターンを破ること
・ヒトは情報をえれば得るほど自分の知らないことに目を向けがち
3)具体的である
・文脈算数はアジアの学校に見られる特徴
・記憶はマジックテープに似ている。フックの数が多ければ多いほど記憶に引っかかる
4)信頼性がある
・統計自体が意味を持つことはない⇒統計は関係性を示すために使われる
5)感情に訴える
・一旦分析をすると、感情に訴えられたときの反応まで変わってしまう(感動しにくくなる)
・世界一の芝の種ではなく、世界一美しい芝を言い忘れる
・数学は頭脳の筋肉トレーニング。数学は何かの目標を達成するための手段であって数学自体が目的ではない
6)物語性
・頭の中で練習しただけで、体を動かす練習の2/3の効果が得られている
・アイディアを記憶に留めるかどうかを決めるのは聞き手である
・知識が豊富なヒトは、どうしても全部伝えたくなる。そうすると大量の情報の中にリードが埋没してしまう
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記憶に焼きつくアイデアの六原則
1単純明快である
2意外性がある
3具体的である
4信頼性がある
5感情に訴える
6物語性がある
叩き手と聞き手
人名、人名、とにかく人名
テキサスを怒らせるな
ハリウッド映画界におけるイメージ:明確なコンセプトの企画。スピードはバスを舞台にしたダイハード、エイリアンは宇宙船を舞台にしたジョーズ
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何かアイディアを思いついたとき、それを人に伝えたいと思うのならこの本を一読する価値はあると思う。本当に重要なアイデアNANONI、全く人が耳をかさない時、この本に書いてある状況と照らし合わせて適切な行動をとることで人を動かすことができるように思う。
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どんなアイデアがあっても、それが相手(たとえば決裁者)の記憶に残らなければ、役にはたたない。どうすれば、それが記憶に残るのか。この本では、succesがキーとなると主張する。これは、・Simple・Unexpected・Concrete・Credible・Emotional・Storyの6つのファクターの頭文字。プレゼンするときには、これに気をつけようと思う。
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フォトリーディング&高速大量回転。
この手の研究家が書いたベストセラーは、研究結果を面白く読ませるためのテクニックが用いられているので、読みやすい分読んでいて疲れた。例示が多すぎ。ゆっくり読むのには楽しめて感動的なのだろうが、速読には向かないと思った。しかしながら、人に印象を植え付けるテクニックについてはよくわかった。例示も(多すぎだが)面白かった。
単純明快に・意外性を保ち・具体的で・信じる要素(細部を調べてあったり権威づけがあったり)・感情に訴えれば、記憶に残る。それを物語的に話す。
下記に付箋を貼った個所の要約を載せる:
34:トルストイ「幸福な家庭は似通っているが、不幸な家庭はそれぞれ違う不幸を抱えている」。
同じように失敗した(忘れられる)広告には色々あるが、覚えられる広告には一定の要素がある。
43-44:5つの要素で確認するることは、他の要素を切り捨てること。
48-49:記者が戦地から電報で社に伝えるように、最も伝えたい重要事項を先に伝える。
66-67:具体的にシンプルに。
100:意外性(驚き)は、後で考え納得できるものに限る。
113:優れた文はすべて謎かけではじまっている。読者に疑問を与える。
119:興味の隙間。知らないことを知ると知りたくなる。埋め合わせたくなる。
139:生活は具体的だが言葉は抽象的。世界は寓話を求めている。具体的な話で聞く者は実感する。
145:五感で感じるものが具体的なもの。
148:具体的な「もの」は記憶しやすい。自転車、アボガドなど。
160:具体的であることは目標を分かりやすくする。行動も起こせる。
163-165:「白いもの何でも書け」というのと、「冷蔵庫にある白いものを書け」というのでは後者のほうがやりやすいのが脳の特性。限定され指示を具体的に受けると、脳は探しやすくなり行動(探す)を起こす。
190:詳細な記述(地域の描写など)は、読者の信頼性をたちまち高める。具体的に細かく書くと信じやすい。
226-227:個人の飢餓の苦しみと、国家の飢餓状態の描写では、個人についての話のほうが訴求力がある(寄附が2倍以上)。
283:物語は娯楽である。
306-311:挑戦の筋書き。ダビデとゴリアテ。
絆の筋書き。善きサマリア人。
創造性の筋書き。ニュートンが万有引力について思い出したのは、リンゴが頭に落ちてきたとき。
319:物語はほぼ例外なく具体的。感情に訴える。そして以外。知の呪縛(相手が知っていると思ってしまう知者の盲点)を軽々と打ち破る。
338:これらを意識的に実行する。
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10年以上前に一度読んだのを、最近になって再読。
いったん何かを知ってしまうと、知らない状態が想像できなくなるため、聴き手の気持ちが理解できなくなる。それを「知の呪縛」と呼び、自分のアイデアを効果的なものに作り替えることで、この呪縛を打破することができる、というのがこの本の趣旨。
効果的なアイデアを作る6原則が、1章から6章にわたり一つずつ紹介される。
1つめは「単純明快である」こと。もっとも重要なもののために、他の要素をそぎ落とし、簡潔にすること。
2つめは「意外性がある」こと。相手が知らないことを提起すると、強烈な興味を引き起こすことができる。
3つめは「具体的である」こと。専門家は高度な洞察力があるために、高度で抽象的な話をしたがる傾向があることに注意。
4つめは「信頼性がある」こと。メッセージそのものが、メッセージの内容を裏付け、保証しなければならないことも多い。
5つめは「感情に訴える」こと。自己の利益に訴えること、メリットの大きさよりもメリットを実感させることの方が重要。
6つめは「物語性」。物語があると、人は自分の意識を潜在的な解決策に向かわせることができる。
どれか一つだけを見れば、当たり前のことのように思える要素ばかりだが、この6要素の全てをクリアするアイデアとなると、そう簡単ではない。
いいアイデアというのは、やはりそう楽には生まれてこないし、生み出せないんだな、ということが理解できる。
Posted by ブクログ
訴求力のあるメッセージ策定ノウハウが集約。SUCCESS(Simple, Unexpected, Credentiated, Concrete, Emotional and Story)は実際分かりやすい心構えだ。ざっと読んだところでは、世銀での情報の重要性を訴える話 (Story) / ウェンディーズのCMの話(Credentiated)は具体的で理解が進んだ
Posted by ブクログ
この手を本を初めて読むならおすすめ。ただし、翻訳書にありがちなストーリーの羅列が延々と続くので、この手の本をそれなりに読んだ人には辛いかも。
新社会人におすすめ。
Posted by ブクログ
よいアイデアとは
単純明快である。
一言で済ます、という意味ではなく、それ以上取り去るものがない状態。記事を書くときは、そのほとんどをリードに費やす。優先順位を間違えない。人の名前を並べる地方紙。人間の処理能力が低いため、情報量は減らした方がよい。
意外性がある。
驚きが注意を喚起し、考えさせるから。自分の知識に隙間を感じたとき、好奇心を生じる。知れば知るほど隙間が増える。
具体的である。
イソップのお話は具体的だから記憶に残る。偏見・差別を実体験させる。抽象化しやすいのは知の呪縛があるから。
信頼性がある。
家族、個人的体験、信仰が信頼を生む。友人の実話のほうが信頼される。細部の鮮明な描写は信頼性を生み出す。統計を使うときは人間的尺度で。シナトラテスト=大きな会社も採用している、など。大衆ではなく個人を見たとき信頼する=マザー・テレサ効果。
感情に訴える。
メリットを訴える。メリットのメリットを探し出す。メリットを実感させるセリフ。
マズローの5段階は、全てを同時に追求している。他人は皆底辺にいると思っている。自分は最上階にいると思っている。実際に表立って理由付けされるのは底辺の理由だから。代数の必要性=頭脳のトレーニング。数学自体が目的ではない。
なぜ?を繰り返す=知の呪縛から逃れる方法。
物語性がある。
頭のなかでシュミレーションさせる。運動の技術も向上する。サブウエイサンドイッチで減量する。
人を励ますもの語りは三種類=挑戦、絆、創造性。物語は知の呪縛を打ち破る。統計より物語を思い出す。
知ってしまったことを白紙には戻せない「知の呪縛」=アイデアの邪魔になる。
Posted by ブクログ
記憶に焼きつくアイデアの6原則を説く。アイデアを無から発想することが苦痛だが、こうしたフレームワークを基にするとアイデアの基本要件を満たせるようになる。
Posted by ブクログ
「Made to Stick」 Why Some Ideas Surviving and Others Die
本書の目的
読者がアイデアを記憶に焼くつくものにできるようにするため。
記憶に焼きつくとは:「理解され」「記憶に残り」「持続的な影響力を持ち」にし、「相手の意見や行動を変えること」
「知の呪縛」:聞き手の気持ちが叩き手にわからない。
JFK:「60年代末までに人類を月に立たせ、安全に帰還させよう。」
《比較》「我々の使命は、チーム中心の最大規模のイノベーションと、戦略的目標に沿った航空宇宙計画を通じて宇宙産業の国際的リーダーとなることだ」
例が豊富でわかりやすい。
この本自体が、このフレームワークによって書かれていて、最後にはまとめのエッセンスまでついている。
プレゼン、ビジョンのコピーの選定に使える。
「succes」のフレームワーク
・Simple(単純明快である)
・Unexpected(意外性がある) →?関心を払う
・Concrete(具体的である) →?理解し、記憶する
・Credentialed(信頼できる) →?同意する。信ずる。
・Emotinal(感情に訴える) →?心にかける
・Story(物語性がある) →?そのアイデアに基づいて行動できるようになる。
第1章 単純明快であること
66/単純明快であること=核となる部分+簡潔さ
地域重視という新聞社経営の核となる部分→「人名、人名、とにかく人名」
86/「創造的な比喩」→「授業員はキャストである。」(ディズニー)
「サンドイッチ・アーチスト」(サブウェイ) ???
第2章 意外性がある。
91/コミュニケーションにおける最初の問題は、相手の関心をつかむこと
関心をつかむ最も基本的方法は、パターンを破ること。
123/「どんな情報を伝えるベキか」から「どんな疑問を抱かせるか」という考え方に切りかえるひつようがある。
第3章 具体的である
157/設計図と機械
製造チームがトラブルをエンジニアに報告すると設計図の手直しをはじめる。
いきなり抽象的な次元で考えようとするのがエンジニアだ。
解決策は、エンジニアが行動を改めること。
178/アイデアに具体性を持たせるのは難しくない。
自分は知っていても、他人は知らないということを忘れてしまう。
何かというと、図面を引っ張り出し、熟練工のおもいをよそに現場におりていかないエンジニアと同じである。
274/「なぜ?」という問いかけは、アイデアの根底にある核となる価値、つまり核となる原則を思い出させてくれる。
282/なぜ人は仕事の話をするのか。理由の一つはたにんと共通の話題で語り合いたいという極基本的な人間の性質からだ。
294/私達は、つい物語を省いて「助言」だけを書きがちだが、その誘惑と戦うことが必要だ。
329/アイデアを聞き手の記憶に焼き付けられないのはなぜか
?大量の情報の中にリードを埋没させてしまう癖。?メッセージよりもプレゼンテーションを重視する傾向
330/記憶に焼きつくアイデアの最大の宿敵は、ご存知の通り「知の呪縛」だ。