【感想・ネタバレ】サーカスの夜に(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日を迎え、憧れのサーカス団・レインボーサーカスに飛び込んだ。ハイヒールで綱の上を歩く元男性の美人綱渡り師、残り物をとびきり美味しい料理に変える名コック、空中ブランコで空を飛ぶ古参ペンギンと、個性豊かな団員達に囲まれて、体の小さな少年は自分の居場所を見つけていく。不自由な世界で自由に生きるための、道標(みちしるべ)となる物語。(解説・ミムラ)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

238ページ
1400円
2月24日〜2月27日

離れ離れになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでいく。

家を飛び出した少年が、サーカス団でうまくやっていけるのか不安だったが、自分の力と周りの支えで居場所を築いていく様がよかった。最後、少年のデビューに合わせて、育ててくれたグランマとおじさんを招待してハッピーエンドで終わったのもよかった。

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2024年03月20日

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ネタバレ

サーカスは調和。だれもが互いに干渉しないし、自分のことは一番大切にするけど、お互いに尊重しあう。何も知らなかった少年がそんな環境の中で未来を前向きに歩み始める名でのお話。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

両親が離婚し、どちらも相手が引き取ると思って置いてけぼりになった少年が、一度祖母に引き取られ一緒に暮らすものの、幼い頃闘病していた際に服用していた薬の影響でこれ以上背が伸びないことが分かり、祖母の負担になりたくないという思いと幼い頃に両親と一緒に見たサーカスへの憧れからサーカスに入団するお話。
キャラクターはそれぞれ料理の名前が付いていて、性格もポップな感じなので絵本みたいなビジュアルを想像させられます。
結構重い家庭環境についてはサラッと書かれているのみで、サーカス団の内情みたいな話がメイン。主人公が技を練習し始めるのは最終盤、サーカス人生これから!てとこで終わるから、終わり方はちょっと物足りないかも。
物語の起伏はそこまでありませんが、そのおかげで逆に読み進めやすくはありました。

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2025年04月11日

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ネタバレ

読んでいて映画のグレーティスト・ショーマンを思い出しました。

親子愛が描かれていてあったかい気持ちになりホロリとしました。

どんな自分であっても胸を張って輝く人生を生きることができる

サーカス団員たちのニックネームが食べ物の名前っていうのが料理好きの小川さんらしくて素敵だなと思いました。

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2025年03月19日

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ネタバレ

病気で身長が10歳のままの13歳の少年が離婚した父母と最後に見たサーカスに育ててくれたグランマの反対を押し切り入団して、サーカスの暮らしの中で自分の仕事を見出し芸を身につけて成長していくお話。
最後にグランマが少年の晴れ舞台を見に来てくれて本当に良かった。

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2024年07月08日

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ネタバレ

全体的にサクサク、ワクワク読めた。
食べ物との思い出が出てくる点も、小川先生の作品のあたたかさが出ていてとても良かった。
華やかで愉快そうなサーカスだが、少年がトイレ掃除に地道に取り組んだり、あっけなく生命が終わりを迎えたり、絵本のような本なんだけれども絵本ではあまり語られない部分が華やかさとは対照的で印象に残った。

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2024年06月15日

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ネタバレ

主人公が病気の後遺症で10歳の姿のまま成長しない状態になる。お世話になっているおばあちゃんに迷惑をかけたくなくて、家を出て憧れのサーカスに入ることに。
はじめこそ主人公はどうなるのかと思ったけれど、サーカスのみんなは優しく、支え合いながら毎日を過ごしていて、自分も頑張ろうという気持ちになります。

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2024年05月26日

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ネタバレ

外国の童話みたいなお話。両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日に、レイボーサーカスに飛び込んだ。
病気の治療のためにつかった薬が原因で、10歳の体から成長しなくなってしまい、自分の居場所を探すために、育て親であるグランマのもとを飛び出した。
1年間のサーカスでの生活を通じて、少年も仲間たちとの絆を深め、成長していく。
個性豊かなサーカスの団員たちがそれぞれ魅力的で、華やかで明るく見える面々が、それぞれの過去を抱えていて、なんだかとってもよかった。

クリスマス公演で初公演の少年が、ソリャンカとして綱の上を歩き出すところで幕が降りるの、綺麗な終わり方でよかった。

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2023年08月18日

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