【感想・ネタバレ】烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2のレビュー

あらすじ

累計180万部ファンタジー 珠玉の8編
累計190万部のファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝第二弾!

とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた
腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、
まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」)

貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたい
ものとは何か。
山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の
心の奥にある思いとは。

読者の胸を刺し貫く魅力でベストセラーとなった異世界ファンタジーシリーズ、
震撼の第二部へと橋をかける必読の8編。

※この電子書籍は2021年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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ネタバレ

"苦境から決意をもって立ち上がる"という点が全ての物語に共通していると感じた。山内にはいろんな八咫烏がいて、それぞれにそれぞれの苦難がある。キャラクター達の若さゆえの純粋さも印象に残った。

0
2025年08月06日

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ネタバレ

既出の個人や出来事の背景だったり、後日談など、
楽しめた。まだ詳しくは描かれてない人物や出来事
については、この先がとても楽しみになった。

『かれのおとない』…雪哉の勁草院時代からの親友・
          茂丸の妹・みよしの話
茂丸の家族のこと、そこへ度々訪れてきた雪哉のこと、
そしてあの山神の怒りが爆発した後のこと…雪哉がど
ういう気持ちで過ごしてたかを少しだけ想像できた。
悲しかった。
そして山内を守るという雪哉の覚悟と、楽園の烏で会っ
た雪哉が少し理解できた気がした。 

『ふゆのことら』…雪哉が勁草院に入ってきた時に嫌
         な顔をした先輩・市柳の話
雪哉とのいざこざと、市柳が勁草院行きを決めるまで。
市柳の雪哉描写に「ひどい!」と思ってしまったw

『ちはやのだんまり』…そのまま、千早のダンマリ。
可愛い妹・結が彼を紹介するが、千早がダンマリを決
め込む。真緒の薄と明留が立ち会うが、明留も千早な
みに結の事を妹のように思って心配するのが伝わって
きて微笑ましい。勁草院を出た後も繋がりがあって嬉
しかった。
だからこそ、雪哉と千早の間に何があったのかが気に
なった。

『あきのあやぎぬ』…夫を亡くした環が幼子二人を
          連れて側室に入る話。
真緒の薄と明留の兄・顕彦の側室になるんだけど、そ
の顕彦がかなり面白い。とんでもない数の側室がいて、
どうなの?と思ったけど、真緒の薄と明留に恥ない兄
でした。

『おにびさく』…鬼火灯篭を作る登喜司の話
良かった。温かい気持ちになる良い話だった。

『なつのゆうばえ』…南家の夕蝉の話
大紫の御前の生い立ちを知る。
皆それぞれ、色々なことを経験して、乗り越えてきた
んだとしみじみ思った。

『はるのとこやみ』…楽人の双子・伶と倫の話
東家の浮雲(あせびの母)との話だけど、この母娘は
本当に…

『きんかんをにる』…奈月彦が愛娘と金柑を煮る。
やっと紫苑の宮が堂々と登場。
賢くて、強くて、かわいらしい。
雪哉とのやり取りから、信頼関係の厚さがわかる。

0
2025年06月13日

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ネタバレ

一つ一つの短編は短い。しかし、ここまでの関係性やシリーズ二部に繋がる部分を深掘りしているので各編大事に読んだ。以下だらだらと感想。
かれのおとない
訪ひ おみまい、とむらい
茂さんの妹(みよし)の結婚前日に雪哉が訪ねる話。回想の中の雪哉の姿と今のギャップが悲しい。茂さんの死が猿との全面戦争への雪哉の決断に与えた影響の大きさを再確認した。
ラストのみよしの言葉に楽園への決意を固める様子は切ない。
さ百合花の歌、これからも会いたいからこそ今誠実に対応するのですと言う意味らしい。雪哉はみよしを、個人として支えてあげたかったのだと思う。しかし、みよしは自分ではなく民に誠実でいて欲しいと願った。それを受け止めて楽園の烏の描写に行くのは、雪哉も覚悟決まってるなと感じた。
その他短編集多数あり。勁草院の同期が絡む話は関係性が変わらず続いているのを見て嬉しくなった。
あきのあやぎぬ
不穏な始まりからは考えられないほど後味が良かった。
きんかんをにる
紫苑の宮いい子すぎる。もっと雪哉との絡みを見たかった。

0
2024年12月01日

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ネタバレ

頸草院時代の友人たちの話は大変可愛らしかった。
明瑠がお兄ちゃんしていて好き!てなった。
後宮の后たちの話は生々しいし、自分本位だがまあ納得できる範囲。
だがしかし浮雲はだめ。

0
2024年07月28日

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ネタバレ

【かれのおとない】
茂さんがもう居ないというのを再認識して辛い。

茂さんの人柄が凄く良かったと改めて思った。
貴族に良いイメージを持っていないのに茂さんの友人だからと受け入れた。茂さんに対する信頼がある。

【ふゆのことら】
市柳さんが思った以上にやらかしてた。
雪哉の事を知らないとは言え貴族としてまず駄目だった。

垂氷の兄弟仲は良いけど立場の話をしたらやるせない。

【ちはやのだんまり】
結ちゃん強い。

明留とシンさんの決闘はシンさんの思ってる事が分かって良かった。
ただ、終わる直前の叫びは笑ってしまった。

普段笑わない人の笑顔は怖い。

【あきのあやぎぬ】
これもまた一つの幸せ。
実際に助かってる人も居るし愛がある。とやかく言う部分がない。当の本人達が良いと言ってるなら良いじゃない。

【おにびさく】
職人メインの話が読めるとは。

大紫の御前の人らしい部分に触れた気分。

【なつのゆうばえ】
一番複雑なのは南家だと思ってる。

大紫の御前は融の事を自分と同じだと思ったようだけど果たして。

【はるのとこやみ】
恐ろしい女の人。子もまた恐ろしかった。
報われない。

【きんかんをにる】
穏やか。
毒を盛られたというので狙われるような立場の人だと再認識。でも、強い子ですね。
このまま穏やかに過ごせたらいいのに。

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2024年05月25日

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ネタバレ

どの話も面白いけれど、なんといっても「はるのとこやみ」のインパクトが強い!
「烏に単は似合わない」の若宮とあせびのシーンを超えたかもしれません。
浮雲もあせびも怖い女ですね…

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

八咫烏シリーズ短編集パート2、再読完了!
ついに「追憶の烏」に進める。一体どうなることやら。楽園の烏で衝撃を受けてから、何があったのか気になるところ、その前に、と与えられた白百合の章。本編のキャラの再描写に、あらら、こんな人だったのか、と思い直すことシバシバ。
とくに、やっぱり雪哉さん。茂丸さんのこと以降、やっぱりというか闇が生じてる様子はみれるけど、真っ直ぐな姿もまた垣間見れる。いや、これから何があったのよ、あんた。このまま紫苑様と仲良くしてくれよ〜。信じてるぞ。ダークな状況はやめろ!
自分はポジティブが好きなんだ!
それにしても、結ちゃんと明留氏のポジティブさはいいですね。だから自分は「ちはやのだんまり」が1番よかった。

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2024年10月01日

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ネタバレ

前作の玉依姫は主に人間界視点で物語が進行しましたが、今作は八咫烏視点で物語が進行でした。

若宮の葛藤、大切な仲間を失い、心折れそうになりながらも故郷や国を護ると固く誓う幸哉。それを見守る周りの者たちの複雑な心境。

猿との決着は想像よりあっさりでしたが、若宮の猿に対しての強気な態度がだんだん見られなくなり、八咫烏の長としての責任の重さが随所に感じられました。

殺伐とした内容が多かったですが、終盤に一筋の救いがあって良かったです。

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2024年09月22日

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ネタバレ

外伝。
微笑ましい話もありながら、壊れている人もいたりして、怖い、怖い。
八咫烏シリーズって結構内容が……。

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2024年05月06日

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ネタバレ

久々に私の中でブームが来まして第2部を追いかけてます。
結の話は男衆が相変わらずで好きです。
東の姫たちは怖すぎる。
紫苑の宮可愛い。
鬼火の話も良かったです。

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2023年06月18日

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