あらすじ
[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。寺尾聰主演の映画原作。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
大切な本のひとつになった。
温かくて愛に溢れていながらもどこか切なくて、読んでる間ずっと泣きそうになる不思議なお話。
異なる分野の定数が最も基本となる数字1と0で結ばれている事から「世界で最も美しい公式」と言われているオイラーの公式『e^πi+1=0』、最後までこの意味は明かされなかったから気になって検索すると「声に出して読むんだよ」と。
読み終わった時も泣いてたけど、これに気付いてまた泣いてしまった。
あと、博士・私・ルート・未亡人と、名前が出てこないからぼんやりとしたイメージしか浮かべられないのに、江夏だけはガッツリ鮮明に江夏なのがちょっと面白かった。
Posted by ブクログ
かなり傷んでて、実家で古びて捨てられそうになってたから、(小学生の時も読んだし、読んでから捨てるか〜)と思ったけど、捨てらんないス!
おしゃれすぎ。
ひそやかに、でもここにしかない感情の共有がなされている。
もうビデオテープが壊れちゃった博士が江夏の全盛期のカードをIDカードみたいに携帯してるの、良すぎる。その通りだね。
人生が眩しかった頃で、永遠に止まってしまった博士が持っているのが、全盛期の1番活躍してた頃の江夏のカードなの、よく博士のことを表していると思う。
ちっちゃい頃読んだ時の記憶だと「未亡人に博士取られた; ;」みたいな最後だった記憶だけど、全然そんなことなかった。ルートも中学校の先生になってるしびっくり、内容アプデ入った?
しとしと降る暖かい雨みたいなお話だ
やさしい
数字を、数式を、数学を美しいと初めて感じられた。私は終始ゆったりとした空気感を感じながら読みすすみましたが、読み終わるのはあっという間でした。
匿名
作者は数学の美しさに対して、心をひかれていて、それを博士を通して表現しています。
博士と家政婦とその子供との交流はとても暖かいものを感じます。
博士は長時間記憶を保つことができません。それは、異形なものであり、そのような不具者を描くところに作者の真骨頂があります。
この作品では不具者を描いてもグロテスクにはならず、それが一般受けしたのだと思います。
Posted by ブクログ
一言で表すなら予定調和の感動を目指した箱庭のような小説であった
本当は最初は母子が博士と交流して最後に博士が死ぬ小説だと思っていたが博士は死ななかったことだけは違った
家政婦でシングルマザーの主人公が依頼されて行ったのは80分しか記憶が持たない博士
博士は数学を得意とし数字にやたらこだわり数字の事を聞いてくる
これは確かに主人公より前の家政婦たちが辞めて行ったのが分かる訳あり物件だった
主人公はそれに淡々と対応して博士の義姉の言う通り普通の生活が送れるように努める
次の日には忘れられるがまた数学の事を聞いたり自分で数字の事を考えてりして主人公は博士を数字を通して理解していく
読者の私は数学が物凄い苦手だ。博士の言っている意味はほとんど理解できなかったし数字の美しさを語る博士のセリフを読んでも理解できずページをめくるだけ、主人公がどんどん博士の言う事を理解していく様子を見ておいて行かないでくれと何度も思った
この物語には主人公の「私」の息子が存在する
博士に息子は頭がまっ平だからルートと名付けられて母もルートと呼び始めてここで違和感に遭遇する
誰も名前が出てこないのだ。主人公は「私」博士は博士、息子はルート、博士の兄のお嫁さんは「義姉」
ルートが誰よりもいい子過ぎたというかルートが何かを言ったりやらかしたりして物語は進行していく様はルートは狂言回し担当なんだと何よりも理解させた
正直この物語主役3人に誰も理解できないまま進む
途中で理解できるキャラクターが出てきた
博士が熱が出て主人公が保険証も診察券もないと博士の看病に泊まり込んだことに怒りを表し主人公を博士の家から左遷させた義姉だ
最初は義姉にも感情移入はできなかった悪役として描写されていたし
博士の元に再び働けるようになったきっかけで博士は義姉にとある数式を出す
それを見ると義姉は落ち着き主人公がまた博士の元で働けるようになるのだ
最初はそれが何を意味しているか理解できなかった
だが物語が進むと博士と義姉は想いあっていた。不倫かもしれない。でも博士の性格的にそれはしないだろうから昔からの知り合いで博士の兄と何かしらの事業で結婚することになった博士の想い人であり博士の事が好きな女性だった
だから泊った事により怒り狂い女性の嫉妬として主人公を左遷させたりしたり最後博士が80分も記憶が持たなくなって介護施設に送られるとき主人公に「私は忘れられることはない」と言った
この女性のみ感情で動いていた予定調和の箱庭のような優等生のキャラクター3人組の中から一人だけ義姉は感情で動いていた
読み終わった後義姉が納得した数式はどんな意味があったんだろうかと思ったが
きっと義姉も数学が得意な人で2人だけの秘密の暗号だったのかもしれない
「君だけを愛している」というようなだから嫉妬に狂った義姉が博士の数式で怒りが収まったのだろう
彼女が世話をすればいいと普通の人だと思うだろう。でも自分が愛する人が80分しか記憶が持たず過去の自分の事は知っているのに新しい記憶が作れない老けていく自分を見て「誰?」なんて言われたら私だったら発狂するだから義姉は博士に普通の生活を送って欲しいと家政婦を派遣し続けたのだ
一番人間らしい感情だなと思った
博士が施設に行ったあともルートと主人公は会いに行き続けた
そしてルートが学校の先生になるんですよと博士に伝えたところで終わる
博士死なないやんけ。というか長生きしているやん
予定調和のような小説だと思ったがそこだけは想像から外れた
小説は面白くはあった。だけどこの物語を真に理解することだけはできなかった
きっとこの物語を真に理解する者は数学を愛しているものだろう
それか3人のうちの誰かに感情移入できたものであろう
Posted by ブクログ
博士もルートも相手を思いやることに長けている。
まだ10歳のルートに敬意を払う博士。
博士を傷つけまいと気をつけるだけでなく、博士を信頼しているルート。
博士のことを疑った母に対して許せないと感情を顕にするのも敬意の現れなんだろうなと。
誰かとの出会いで見える世界が増えていく、素敵なことだなと改めて感じた。
Posted by ブクログ
まだ感想まとめられてないです
博士 さかさまで文言える
ルートが成長してからも残る傷
博士を忘れない 別れをさっする
阪神試合 売り子に恋する博士
選手に盛り上がる中 数字の話ばかりする博士笑
辞めさせられる時本当に嫌な気持ちになった
墓に激突して死ぬしかとか最悪 なんでそんな情景描写思い浮かぶの?金取られるとか
義姉と家政婦の緊迫感を 数式でたつ博士
数学の問題解いてる博士が急に来て 君の料理作る姿を見るのが好きという
誇らしい 家政婦を受け入れてくれている 人も数学と同じように美しいものとして思っている?
80分がくるった p189
P195
非存在を存在させた 0
名も亡きインドの学者 尊敬
野球のルールに関しては逆にルートに教わる
フェルマー二の最終定理について調べる
面白い人本三宅の五大手法で感想書いてみよう
テーマ 変わることと変わらないこと?
数字を愛する 不変のものを愛する
変化するものの儚さが際立つ 子供を守ろうとする
か弱い存在 人と人の関係を描いている?
そういった永遠が保証されてないものを守ろうとする
数字が好きなのは 変わるもの、変わらないものへの愛の深さ
変わってしまうことを恐れるからこそ変わらない数学を愛している?
最後終わるの怖い
博士と会う最後の夜って言われるのがつらい
数学の
大人になってからも会いに行くのいいな
匿名
あたたかいの一言
博士の切なさと家政婦さんのあたたかさを感じられるお話。読み終わった後に温かくなりたい人はこの本を読むべき。読み終わりまでルートと書いているところが個人的に好きだった。
Posted by ブクログ
数学が苦手なことと野球に詳しくないということで、きっと数学が好きな人、野球が好きな人には刺さるのかもだけどその辺が私にはあまり刺さらなかった。読んだら泣ける!と聞いていたので結構期待したけど、特に泣くまではいかなかった。
80分しか記憶がもたないということでもっと全面的に切なさが盛り込まれるのかと思った。
ルートのケーキを落としてしまって呆然とする博士の気持ちを思うとちょっと泣けたかも。そのあと、記憶が80分すらもたなくなり徐々に壊れていく描写がルートと博士のお祝いパーティーによりハッキリと分かるところがちょっと切なかった。
あとは、オイラーの公式が何を意味するのか、そこが謎のまま終わったのが気になる…
でも全体的にルートや私の優しさや温かさが素敵で数学も博士に習ったら好きになっただろうなと思う。素数の話や数字にまつわる話は数学嫌いだったけど結構面白かった!