あらすじ
海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。
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Posted by ブクログ
ボロ船「蟹工船」に乗る労働者は、劣悪な労働環境下の中、病気になったり死んだりする。
〜特に印象的なシーン〜
脚気で死んだ27歳の山田くん
「カムサツカで死にたくない」
その後、山田くんの仇を取るかのように労働組合的勢力が生まれ、みんなでストライキ!
結果、監督は首を切った。
〜感想〜
読後に爽快感を覚えたが、インターネットで調べたところ蟹工船がほぼ実話であったと知り、戦慄した。
小林多喜二が当時の社会に問題提起を表すために出来上がった作品だと気づいた時には、この蟹工船を軽く見てはいけないと思わさせられた。
Posted by ブクログ
題名について聞いたことはあるもののどんな内容か全く知らなかったため、読んでみました。
一言で表すとこの本が書かれた時代のことがよくわかる内容でした。
労働者が搾取されていた時代に待遇改善を求めての活動と、今では考えられないような行動をしており、現代でも海外ではストライキ等ありますが、日本では全く聞かないので昔はやっていたのだなと思いました。
本を読むだけで労働環境の悪さが伝わってくるため、やはり名作とは感じました。
Posted by ブクログ
汚い、つらい船
労働者たちが徒党を組んで立ち上がったらリーダー格だけどっか連れてかれて、そっかリーダーがバレたらこうなるわなって気づいたくだり
Posted by ブクログ
蟹工船ってこういう話だったのか…
過酷な労働環境で資本家に搾取される労働者が描かれる。船の上で働かされ、酷い扱いを受け、体を壊し、時には死ぬ者も。
時化でロシアに漂流した際に社会主義/共産主義/プロレタリアの思想を受ける所が印象的だった。こうやって新しい思想が広まるんだみたいな。あんな酷い環境で搾取されていたら赤化もするか。
いつ資本家側に反旗を翻すのか期待しながら読んだ。労働者の権利を掴むために立ちあがろうとする過程が作品を通して丁寧に描かれていた。文句を言いつつも上に楯突くなんてと思っていた漁夫達も、仲間が死に自分がいつ死ぬか分からない状態になってやっと状況を変えようと動き始め、皆んなが団結したら雇い主なんて怖くないと一歩踏み出せたのが良かった。
最後、駆逐艦がきた時は何とも言えない気持ちになった。