あらすじ
海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。
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Posted by ブクログ
題名について聞いたことはあるもののどんな内容か全く知らなかったため、読んでみました。
一言で表すとこの本が書かれた時代のことがよくわかる内容でした。
労働者が搾取されていた時代に待遇改善を求めての活動と、今では考えられないような行動をしており、現代でも海外ではストライキ等ありますが、日本では全く聞かないので昔はやっていたのだなと思いました。
本を読むだけで労働環境の悪さが伝わってくるため、やはり名作とは感じました。