あらすじ
複雑系は、科学が築きあげてきた「近代のパラダイム」を根底から覆した。人間の予想とはかけ離れた、しかし自然のなんらかの真理を表している複雑系が、科学の王道からこぼれ落ちた人々によって発見されていくさまを物語仕立てで描き、複雑系の本質を誰にもわかりやすく解き明かす!
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Posted by ブクログ
「複雑系」入門
カオス、フラクタルから生命の謎まで
前々から興味があった複雑系に関しての歴史や主要なトピックスをまとめた入門書です。
著者が作家であるところが面白いです。
各トピックスを具体的に説明しつつ、主な研究者やそれらの理論が見いだされてきた経緯が記載されていて、初心者でも理解できると思います。
著者のあとがきで、「複雑系」に関して他の人と話すと否定されるか無視されると書かれていて、新しいパラダイムがポピュラーになるにはまだまだ時間がかかりそうと感じました。
「生命はカオスと秩序の縁の現象である。」
複雑系の研究が進み、生命現象が解明される日を夢見て読みました。
竹蔵
Posted by ブクログ
生物は無数の化学反応からなる機械だとは認識していたが、どうやってその秩序を保っているのかという疑問が頭のなかにずっとあった。この本から複雑系の入り口を知り、謎めいた秩序が少しだけ解かれたような気がする。
秩序とカオスの間の「カオスの縁」で、影響し合う構成要素のそれぞれが統率者なしに自己組織化する。アミノ酸やヌクレオチドなどのペプチドが、カオスの縁で相転移して最初の原細胞となり、生命が生まれた。身体のなかでは無数の細胞が自己組織的に化学反応を繰り返している。人間社会で統率者なしの秩序を実現できれば平和な世界が訪れるかもしれないな、と淡い希望を抱かされた。