あらすじ
「卒業したら君と結婚する。だから、卒業の日まで恋をする事を許して欲しい」
公爵令嬢のセイラは7歳にして、この国の王太子マシューに一目惚れした。
想いが通じ婚約者となって10年、愛し合っている。そう思っていた……。
でも貴方は、違う人を愛してしまった───。
喪失感と絶望感の中、それでも愛する人の幸せを願うこの心は消せない。
ちぐはぐな気持ちに憔悴するセイラは一つの決断をする。自分の心を守るために。
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一気に読みしました
高い能力があって文武共に優秀で、見目も麗しい王太子。
なのに一方で他者の心を慮る事の出来ない、欠落王子に呆れました。
彼の不貞を目の当たりにし、あまりの悲しさ辛さに全てを忘れたいと「最愛の人を忘れらる魔女の毒」を飲んだセイナの心が、痛いほど分かります。
服毒したセイラが全てを忘れた事によって動く状況。
状況悪化で悟る事実は、身近な者には後悔と失望感を抱かせ。
マシュー王太子本人には絶望感を抱かせた。
本当に今更…
後々マシューも人の心に寄り添える成長がみえるけれど、気づくのが遅い。
マリアと共に自業自得。
初恋を拗らせまくって激重なジュリアンだけど、セイラも幸せいっぱいだし、これはこれで良かったのかな…と最終話まで読んでて「あれ?これってTLだった」と気づきました。
あのまま終わったら普通のラノベだった(笑)
ムリムリ初夜のシーンを入れたのかな?(苦笑)
匿名
それぞれの登場人物の視点から書かれた物語。
題名の通りだと、ハッピーエンドにはならないのでは?と思いながら読みましたが、ヒロインは幸せな最後を迎えてホッとしました。
始まり〜中盤までは苦しいです。
一気読みしました。
1.婚約者から、卒業後は貴女と結婚するから、それまでは男爵令嬢との恋を許して欲しいと言われ。
2.婚約者と男爵令嬢の一線を越えた行為を見させられる。
クソ男のマシューは、自分が望んでセイラの婚約者になったのに。しかも、側近候補のジュリアンから、セイラを奪ったくせに!こんな事をやらかし、ジュリアンに諫められると、側近を降ろすと脅し(脅しにもならなかったけど)をかけるしで、最低最悪ク○ヤローで、本当にこんなヤツが王太子で国は大丈夫なのか?と思わせる。
我慢の限界を迎えたセイラの取った行動は、ある意味立派な復讐劇になったと思う。
マシューや男爵令嬢のその後は、自業自得の一言に尽きる。
ま〜。セイラやジュリアンにはハッピーエンドになったから良しとしよう。
皆。今手元にある幸せを当たり前だと思わず、大切にしなきゃね。
匿名
それぞれの気持ち
最後までサクサク読めました。それぞれの独白のように話が進んでいきます。因果応報という言葉もその通りだと。最後にヒロインが、かつての婚約者に告げる場面があります。ひょっとして記憶が戻っているのではと思いました。
匿名
一気に引き込まれ読み切ってしまいました!
構成が巧みで、すんなりと物語に没入していました。
前半の切なさと後半のラブラブっぷりの高低差が激しくて、たまらなくて…!
そして幼馴染くんが本当に健気で…幸せになれて本当によかった!!
また読み返したくなる作品です!!
第三者
1話毎に視点が変わっていてサクサクと読めました。
王太子の一目惚れで婚約関係になったにも関わらず、浮気をされたヒロイン。その絶望から記憶を失う毒を飲み生まれ変わります。片や失って初めて存在の大きさに気付いた王太子。復縁を望みますが時既に遅し。子供の頃からヒロインを一途に思っていた幼馴染のヒーローがこのチャンスを逃すわけもなく掻っ攫って行きました。
ヒロインが記憶を失くした理由を知るきっかけとなった日記と手紙。それらを読んだあとにヒロインが思った言葉が的を射てました。改心して元サヤパターンもあるでしょうがただの浮気男でそれを容認するように求める人物とは婚約解消して正解です。また浮気相手の男爵令嬢もきちんと罰せられスッキリしました。
揃ってると想像つかないよね
病気をしたことがなくまわりも元気という環境の人が病気のことなんて想像できないのと同じように自分に当たり前にあるとできないとかその他の人の状況が想像できないってのたまにいますね。それが国のトップとかそれに近い力を持った人だと周りは大変だなぁと。
ヒロインは自分の家族と自分を守るため薬を飲むのが最善と判断したのと周りが見えない王太子が対比になってるからわかりやすかったかも。
マリアにはほんとの味方はいなかったのが残念だけど彼女がいなかったら王太子は成長出来なかった面もあるかも、イタ過ぎますが。
想像力って大事て思った。
良かったね
ヒロインとヒーローがハッピーエンドで良かったです。
クズな王太子も浮気の最中に、今カノ?と結婚できたらいいのにと思った時に、ヒロインと今カノを入れ替えたら?と、考えられたら、ここまではならなかったかも?
えっ?そうだったの?
物語のヒロインの相手は、記憶を消すきっかけとなった王太子かと思って読みはじめたものだから、まるでサスペンスドラマのような心持ちで読み進める羽目になってしまいました。
こんなサイテー最悪なクズとよりを戻すために、優しい幼なじみを振ってしまうの?
こんなに思いを寄せあって、どこでどんでん返しが来るわけ?
まさか、ここまできて裏切ってしまうの??!!
…え~と、…結局、何もなく、…平和に幸せにハッピーエンドとなるわけね…。
まぁ、元王太子も改心したようだし、うん、良かった。
匿名
ライトノベル感覚
サクサク読めます。
Rシーンはありますが、内容的にはライトノベルな感じですね。
ヒーロー、ヒロインはハッピーエンド。
寝とった男爵令嬢は自業自得なことに。
よくあるざまぁな展開かと思いきや、クズ王太子はラスト改心し、元々優秀だった才能を発揮して国を発展させる。
あまりざまぁは好きではないので、意外な展開ではあったけど、気持ちいいラストでした。
とても良かった
最初は本当に切なくて、泣けました。でも、忘れてからは後悔もなく本当にきれいサッパリ!後半は、幸せなお話しでした!元婚約者とヨリを戻す素振りもなくて、良かった。それぞれの視点でのお話は感情移入できました。元婚約者も男爵令嬢も許せないけど、それぞれの考え方も理解できなくはないかなぁと思ってしまいました。
読みやすいお話
わかりやすく読みやすいお話です。題名で全てを語ってしまっているのはお約束のようなものでしょうか。大体、魔女の薬って何!とも思いますが、それにしても便利なものです。愚かな王太子と、無責任な両方の親たち。全てを公爵令嬢に押し付けて。彼女がその役割を放棄した時のドタバタ劇という感じです。まぁ、彼女も王妃にはなれなかったかもしれないけど、愛する人と子供に囲まれ、爵位も継いで、結局のところ幸せですよね〜
もっと深い話を期待してました
高レビューを見て、もっと内容が深い話かと思いましたが、浮気→忘れる→ざまあ展開→ハッピーエンドとシンプルな内容。そして男性キャラがすぐ泣くのが個人的にはあまり好きではないです。各キャラの視点からのストーリー展開はおもしろいと思いました。父目線はいらないのでは、と感じます。好みが別れる作品ではないでしょうか。Hは少ないので、読みやすい人もいるでしょう。