【感想・ネタバレ】官僚に学ぶ仕事術 最小のインプットで最良のアウトプットを実現する霞が関流テクニックのレビュー

あらすじ

みなさんは官僚というと、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。

「何か悪いことをしていそう」「自分たちのことばかり考えていて、日本のことを考えていない」というネガティブな印象から、「国のために身を捧げてがんばっている」「死ぬほど残業の多い過酷な労働環境でよくやってるなぁ」というポジティブな印象まで、そのイメージは十人十色だと思います。

しかし、官僚の頭脳が優れていることは、多くの人が認知していることではないでしょうか。

本書では、中央省庁の現役キャリア官僚が、霞が関で培ってきた仕事術について紹介しています。
日本最高峰の頭脳集団が実践する、最小のインプットで最良のアウトプットを生み出すテクニックをあなたもぜひご覧ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エリート官僚の仕事術について書かれた本。新書サイズで読みやすく、内容も専門的なことなどはないため、大変読みやすい。

個人的に参考になると思った部分をいかにメモ。
官僚の当初大事な仕事は「必要な情報の判別」「自分だけで解決できるか否かの判断」「タスクをいかにさばくか」「省内のキーマンについて知っておくこと」「コミュニケーションの方法(メール、対面、電話など)」
人脈づくりのポイントは「相手をよく知る」「仕事以外のコミュニケーションが大事」「論破しない」
読書は最も費用対効果の高い投資1500円程度で他人のスキルを得ることができる
英語の勉強はリスニングを中心とした慣れ
テレビは時間の無駄だから見ない
プライベートを充実させることが大切

いわゆるエリートの生活を知るのにいい。
勝間和代などにアレルギーはあるけれど、レベルの高い社会人の普段の生活などを知りたい方にはお勧め。

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2017年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読後備忘録

霞が関で最優先の仕事 法案作成、国会答弁作成

法案は各省折衝と交渉力が必要

一定の期限までに閣議決定を経て、
国会に法案を提出しなければ成立しなくなるので、必死になる

他の法律や前例などを根拠に少しでも有利な材料を
提示することにより論理的に説得できる方向を目指す

法案作りのプロセス
1.特定の課題について対策を審議してまとめる 12月まで
2.法案の骨子を固める 12月
3.法案を条文ベースで作成する 1~2月
4.法案について内閣法制局の了解を得る 2月
5.法案の中身について各省協議を行う 2月
6.法案を政府が閣議決定して国会に提出 3月
7.国会において衆議院、参議院の各委員会で審議 6月
8.国会本会議で可決成立 7月

政治家への説明のために与えられる時間は3分程度
担当する政策案件の背景、問題点、
打出そうとする政策の内容を簡潔に説明
1枚にまとめる →1枚紙

インプットというのはやり始めると際限ないので、
ハマりすぎないように気を付ける必要がある
特に担当分野の知識を多く身につけることは
仕事をしたような気になりますが、実際には
その知識をアプトプットできなければ社会に貢献する
という本当の意味で仕事になっておらず、
自己満足に終わってしまうため注意すべき

アウトプットを意識しながら厳選して頭に
刻み込んでいったほうが効率的

仕事の分類軸
縦軸 他人との共同作業、自己完結作業
横軸 頭を使って考える仕事、頭をあまり使わない仕事


コミュニケーション

仕事のアプトプットのスピードも人と協力すれば早くなる
まずは内部人脈をきっちり固めること(その中でも特に上司)
上司を一人の人間として、よく観察し分析すること

自分から情報発信することは面倒くさいが、
人脈を広げてくれる

人と会う前には十分に予習する

プレゼンテーションび上達は練習がすべて


読書

官僚は知識が勝負、1本の法律を作るためには、
百冊単位の書籍や資料を読みこなします。
多くの情報ソースから必要な情報を
ピックアップすることが仕事の基礎

新聞だけ読んでいても知識は深まらない
新聞はフロー情報、本はストック情報

読書をすることにより、自分の中に情報選択の基準や
モノサシを持つことができる。
フロー情報に触れた時、覚えておくべき情報や
より深堀りすべき情報が自分のアンテナに引っかかる

良質なストック情報に数多く触れることが
より自分のアンテナを高め、本質をつかむことにつながる

大量の本や資料を読み込む→速読方法
・スキミング
 とばしとばしキーワードを拾って内容を把握していく方法
・フォトリーディング
 毎秒1秒を超えるスピードでページをめくり、写真を撮るように
 本の情報を脳に送り込む読書法

英語

英語を話す70%は非ネイティブ
最小限のボキャブラリーとシンプルな英語
→グロービッシュ = グローバル + イングリッシュ

勉強するにはまず目標設定する
リスニングから始めるべき


読後感想

仕事術というより、官僚の方の仕事内容がわかってよかった。

官僚は仕事が大変で徹夜が多いということを聞いたことがあるが、
なぜそうなるかが理解できた。

インプットとアウトプットの考え方は正にそうだと感じた。

官僚の方の仕事内容について読み、
日本を支えている人たちなんだなあと思いました。
個人的には官僚は多少の天下りがあったり、
もっと待遇もよくしたりしてもよいのではないか、
そうしないと優秀な人が日本を支えなくなっちゃうと思っていたのですが、
その考えは変わらなかった。

政治のことは全くの勉強不足ですが、
ただ、正直、答弁作成とかは非効率で面倒くさいなあと思った。
あまり、知識のない政治家が国会で答えられるように準備するとか
仕事が2重になっているような気がした。
官僚の方々がそのまま答えたりすればよいのにと思った。
でもそれが今の制度。

そういう意味では
国会答弁はまるでドラマや演劇、プロレスのようだと感じた。
官僚の方は実務を進めていく中で、
ごく短時間でその台本も作成しなくてはならないのかと感じた。

読書についての、他人の知識や経験をギュッと凝縮して得られるのが
読書等の考え方は文中に勝間さんと出てきていますが、
勝間さんの考え方と同じだなと思った。

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2012年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現、陸前高田市 副市長の著作。三省堂の新書コーナーの平積みに目が付いて購入してみた。

印象に残った箇所を挙げていく
①忙しいポジションについても余裕を失わない人が、さらに重要なポジションについていく
②まずは内部人脈を固めることが効果が高い
③上司を論破しようとするのは愚策 良好な関係を保つこと
④メールの件名は具体的に
⑤フォトリーディングでは、難解な本、興味の無い本ほど効果が高い
⑥新聞は読むな 一時的なフロー情報より、深く分析されたストック情報を得るべし(情報選択の基準やモノサシを持ち、情報を取捨選択する)
⑧個人の裁量で決められる問題は、直感で決めていく。ヒトには理屈を超えて生き延びるための直感力が備わっている。
⑨団塊の世代が退職する今、震災後の日本を支えていくのは20代、30代の若い世代である

フォトリーディングの講習、気になるが、どうしようか・・・。10万円あれば、何ができるかと考えてしまう。

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2012年03月17日

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