【感想・ネタバレ】落語百選 春のレビュー

あらすじ

落語は本来噺家の芸によるものだが、高座で演じられる身振り手振りの可笑しさにとらわれていては、落語の奥に潜む人間の生態を見失うことになりかねない。本シリーズは、「落語」の素型を損なうことなく、そこに溜めこまれた人間の想いを写し取るように構成した新しい試みです。まずは「春の巻」。玉子焼きはタクアンでかまぼこは大根、もちろん酒は薄めた番茶。「近々いいことがあるようですよ、湯飲みの中に酒柱が立ってます。」おなじみ「長屋の花見」など春気分あふれる25話。

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Posted by ブクログ

○目次
まえがき
猫久/たらちね/湯屋番/浮世床/長屋の花見
三人旅/三方一両損/饅頭こわい/粗忽の使者
明烏/王子の狐/猫の皿/蟇の油/〆込み
花見酒/崇徳院/大工調べ/四段目/付き馬
松山鏡/豊竹屋/一つ穴/こんにゃく問答
百年目/あたま山
解説 落語が指さす道  鶴見俊輔

本書では、「たらちね」や「大工調べ」、「崇徳院」、「付き馬」。「明烏」、「こんにゃく問答」など名作が数多く収録されている。
「三方一両損」の大岡裁きや江戸時代の滑稽本「浮世床」からの種などバラエティ豊かな作品が軒を連ねる。

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2016年10月21日

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落語スタンダード。解説も至極さっぱりしている。筋や背景を分かった上で、落語を聞きにいけば、それぞれの味付けをより楽しめるような気がする?

猫久、たらちね、湯屋番、浮世床、長屋の花見、三人旅、三方一両損、饅頭こわい、粗忽の使者、明烏、王子の狐、猫の皿、蟇の油、〆込み、花見酒、崇徳院、大工調べ、四段目、付き馬、松山鏡、豊竹屋、一つ穴、こんにゃく問答、百年目、あたま山

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2012年12月24日

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古今東西、語り伝えられてきた古典落語が100話が収録。
春・夏・秋・冬、それぞれの巻に25話ずつの計100話。

寄席で生の落語を聞くのが一番だけど、なかなかその機会がない人にはお薦め。
本書シリーズ4巻で、話の流れや内容を事前に知っておけば、生で落語を聞く際、同じ演目でも落語家によって、その話方に話運び、オチの付け方などの違いが分かって、より一層落語が愉しめるはず。

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2012年03月21日

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春・夏・秋・冬と4冊で百話あります。泣いたり笑ったりおもしろい話がたくさんです。 (宮崎大学スタッフ)

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2010年09月03日

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「粋」に触れたくて手を伸ばしてみたら、これが滅法面白くてハマった一冊。
夏・秋・冬とあるので、全部読んで落語が好きに。
噺家さんの生の落語を見に行きたくなりました。

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2009年10月04日

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大工調べはじめ、名前と何となくの聞き所は知ってるけど、通して聞いたことがない噺が結構あって勉強になった。

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2024年09月28日

購入済み

読む落語 聞く落語

テレビやラジオで放送される落語番組が、とても楽しくてもっと見たい聞きたいと放送の機会をむさぼった。しかし、番組種別はいわゆる古典芸能の扱いで、番組は少なかった。かといってお笑い・バラエティー番組では落語の雰囲気を味わうことが全くできない。もっと沢山の落語を楽しみたいと思って、本屋で見つけたのが古典落語・落語百選などだった。二つのシリーズ本は、一通り読んだ。特に、古典落語といわれるものを。

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2025年04月03日

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季節が春の落語をたっぷり収録したちくま文庫。
大工調べ、面白いなぁ。
花見の話が楽しいですね。
その中でもあたま山、発想がやばい。

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2019年07月23日

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落語初心者なので、こういう本で押さえておくべき作品を知りつつ、youtubeなどで聴いてみている。話芸なので活字化されたものは別物と捉えるべきだろうが、基本形を知った上で表現の違いを味わうには良い資料だと思う。

収録されているのは、猫久、たらちね、湯屋番、浮世床、長屋の花見、三人旅、三方一両損、饅頭こわい、粗忽の使者、明烏、王子の狐、猫の皿、蟇の油、〆込み、花見酒、崇徳院、大工調べ、四段目、付き馬、松山鏡、豊竹屋、一つ穴、こんにゃく問答、百年目、あたま山。

私のお気に入りは、猫の皿、崇徳院、こんにゃく問答。百年目のサゲも好き。

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2015年09月23日

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どうも落語が気になる、と読んでみたら。いや意外と知ってる話が多い。何故か。色んなところに取り入れられているからでしょうか。
この春の部の有名な話は(まぁ殆ど有名だけど)長屋の花見、三方一両損、饅頭こわい、粗忽の使者、明烏、蟇の油、こんにゃく問答辺りでしょうか。面白い。

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2011年07月31日

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超絶期待していた分、普通だった。
やっぱ落語はしゃべってなんぼか?

物語には、オチが大切で、落語の場合、サゲがしっかりしてるので、どの話も面白く読めるのが魅力。

あと夏秋冬とあるけど、冬が面白そう。
ま、のんびり読みすすめるとする。

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2012年01月17日

Posted by ブクログ

普段、落語を聴く機会はまったくと言っていいほどありません。
でも、それなりに興味はあります。
去年かおととしには、どうにも落語を聞きたくて、
たまたま閃いて新聞のラジオ欄をめくってみて、NHKの寄席番組を
聞いたことがあった。名の知らぬ落語家さんが手慣れた調子で
しゃべる落語を聴いたのだが、耳慣れぬ言葉などが理解できなかった
印象がありました。

だったら、活字でよみゃあいいじゃねぇか。
そうあたしは考えた。
「おーい、八っつあん、落語の本なんてものは、そのへんの本屋に売っているんだろう?」
「へぇ、旦那、売っておりますよ」
「あれだろ、文庫だろ。単行本だと、かさばってよくねぇ」
「ちくま文庫から落語百選ってのがでてるんじゃなかったかなぁ」
「そうか、八っつあん、それならおめぇ、ちょっとひとっ走りして買ってきてくんねぇ、
どら、これには路銀と駄賃も含めてある、とっておけ」
「旦那、ありがとうございます。ただあれですよ、落語の本ですが、「春編」を買ってきます」
「どうしてだい?」
「旦那に春が訪れるところがみてえからでやす」
「こいつぅ、馬鹿にされてるんだか、有難いんだか、わかりゃしねぇや」


とね、下手くそな落語調の小話をやってみたりなんだり。

小学生の時分に、そのくらいの年の子供を対象にした落語の本を読んだことがありました。
「饅頭こわい」だとか「目黒のさんま」だとか、有名な話はそれで知った。
ただ、あまりに有名でベタなのか、テレビとかで落語家の口からその話を聞いたことはなかったなぁ。
今読んでみると、まぁどの話が集められているのかによって印象が全然違うでしょうけれど、
とにかく詐欺とか騙しの話が多いですね。
それで、色っぽい話、それも吉原の話だとか、大岡越前の名裁きの気持ちのいい話だとかがあります。
先日亡くなった、立川談志師匠は、「落語は人間の業の肯定である」と言われたそうです。
こうやって読んでみると、すんなりそう思えるのですが、きっと、談志師匠の言葉には、僕の感じる高みよりも
もっとスパイラルして高いところにある観点で物を言ってそうにも思えてきます。

この本収録の25編の中での好きな話ベスト3は、「こんにゃく問答」「明烏」「湯屋番」でした。

教育ママさんなんかは、「落語なんか読んじゃいけません!」って言うでしょうね。
でも、落語を受け止める豊かさっていうのは人にはすごく必要なんだけれど、
落語を高尚なものとしすぎずに、その泥臭い部分をしっかり見据えて許容することって
大事なんじゃないかなぁと思いました。
悪いことをする人なんかわんさかでてきますが、それを嫌悪しすぎることなく、
逆に愛せたら、人間の深みが増しますね。
…お、ちょっと、強気になって言ってしまったよ。

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2011年12月12日

Posted by ブクログ

 落語をそのまま文章にした本ですね。名作もたくさん収録されていて、ずっしり楽しめる一冊でした。個人的にかなり好きなのは「猫の皿」「〆込み」「崇徳院」あたりですかね。「豊竹屋」や「こんにゃく問答」は、噺家の手によらないといまいちピンとこないですね。人数が込み入っているような話も、誰が語っているのか分かりにくくて残念。同時に、噺家のうまさというものを実感させて頂きました。それにしても、落語の台詞回しの何て気の利いていること。見習いたい、大切にしたい日本の文化です。

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2009年10月07日

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何だっけ?ドラマで長瀬が落語やってたときに買って読んだ。落語って結構おもしろいよ?一回見に行きたいな〜。

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2009年10月04日

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落語をおさえとこうと思いまして。ええとまだ「春」だけです。聴くのがほんとうだとは思うけれど。で、落語をまとめて「押さえて」みて読んで思ったこと:思考回路にくせがある(あたりまえだけれど)。それをこよなくよきもの懐かしいものと感じないという自分に気がついた。

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2009年10月04日

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(猫久、たらちね、湯屋番、浮世床、長屋の花見、三人旅、三方一両損、饅頭こわい、粗忽の使者、明烏〔ほか〕)

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2009年10月04日

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