【感想・ネタバレ】日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのかのレビュー

あらすじ

日本人の視点から第一次世界大戦とその時代を俯瞰する類をみない一冊。
戦場が遠かったので、日本人にとっては縁遠い感もある第一次世界大戦だが、そこには、日英同盟を軸にしたたかな外交で強国の地位を確立していく日本の姿があった。
技術や産業が発達し人や金が国境を越えるグローバリゼーションが完成した時代、平和と繁栄を享受していた世界はなぜ戦争に突入したのか。戦争を生み出した「第一次グローバリゼーション」の世界を、金融、産業、技術、メディア等、国際金融のプロならではの視点から読み解いていく。

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後の第二次世界大戦へずるずると引きずり込まれたスタートは、中国への21か条の要求にあった。ここでの失敗がずっと尾を引きずっている感がある。
1)外交音痴。ドサクサ紛れの要求を入れてしまった。リークされて、最悪の結果を招く。2)日本国内でキチンと外交の意思をまとめず、一部のものが押し切って進めてしまう。結果、日本の内部事情を知らない外部からみると、意思の荒さだけが目立つ。
山東省の青島攻略において、おそらく世界最高水準にあった軍隊だった。それが兵站を無視し、精神論の一辺倒に落ちていく。この歪みのプロセスは検討する必要があるだろう。

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2025年03月23日

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