あらすじ
鬼道衆の思惑どおり、江戸中期の日本は頽廃の極致に陥っていた。田沼政権の腐敗政治、蔓延する大飢饉と百姓一揆、人間の本能がなせる醜い争いの数々…。この世の生とは?地球は“妖星”なのか?20年の歳月をかけて鬼才半村良が辿り着いた“人類と宇宙の摂理”を問う空前の一大巨編、ここに完結!
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Posted by ブクログ
知らないうちに「完本」3巻になっていたので、何年か振りに再読。
江戸時代、神道に対する形で発展してきた鬼道衆達が信奉する「外道皇帝」がこの世に生まれ落ちたところから始まる、大伝奇大河SF。
その皇帝は実はポータラカから来た宇宙人で、あるメッセージを全宇宙に発するために地球の進化に介入した。それで、地球は他の天体とは全く異なる、生命同士が喰らいあう妖星になってしまった、という壮大なお話。
何度読んでも、あまりのスケールの大きさに圧倒され、皇帝が地球の進化を促進する為にセックスに快楽を与えた、などという発想のすごさに感嘆。人生観を変えてしまうまでの作品ですが、最後があまりにまとまりすぎててちょっと残念。