あらすじ
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「私たちはなぜ勉強しなきゃいけないの?」
「好きなことだけしてちゃダメですか?」
「自分らしく生きるにはどうすればいいの?」
「世界を少しでも良くする方法は?」
数々の問いを胸に「冒険の書」を手にした「僕」は、時空を超えて偉人たちと出会う旅に出ます。
そこでわかった驚きの事実とは――
起業家・孫泰蔵が最先端AIにふれて抱いた80の問いから生まれる「そうか!なるほど」の連続。
読み終えたあと、いつしか迷いが晴れ、新しい自分と世界がはじまります。
「混迷する世界をつくった本当の課題とはなにか?」
「AIの未来に何をすればいいのか?どう生きるか? 」
「リスキリングってほんとうに必要なのか?」
誰もが迷う「問い」を胸のすく「発見」につなぐ本書は、どう生きるか悩むあなたに勇気と指針をくれるでしょう。
混迷する世界、AIの未来に必要な、新しい気づきが満載!
・無理に覚える知識も、仕方なくやる仕事も、AIに負ける
・才能や能力は迷信。AI時代にはまったく意味がなくなる
・学びにも仕事にも「遊び」を取り戻すことが大切
・イノベーションは論理的思考では生まれない
・大事なのは、学んだ知識や成功体験を捨てること
・自立とは、頼れる人を増やすこと
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ようやく読んだ。とんでもなく良かった。
歴史的文脈と問い直し。私たちが担うべき役割は何か。特に『「子ども」の発明』は、はっとした。
> あらためて、教育とはなにか。それは、大きな問いに立ち向かっていく姿を続く者に見せることではないか。時代とあわなくなってしまったもの、変な方向へ行ってしまったものを変え、「人々を救うためにはどうすればいいか?」「この地球をよくしていくためになにをすれいいか?」を生涯かけて探究し続けることではないか。
Posted by ブクログ
AIが加速度的に進化する現代において、私たちが「学び」をどう再定義すべきかを問いかける一冊です。
著者は「学校で教わった知識や常識が、AIの登場によって急速に陳腐化する時代」に危機感を抱き、“アンラーニング=学びほぐし”の重要性を説きます。
本書の特徴は、哲学者や思想家との対話を通じて進む“思考の旅”という物語形式です。ルソー、ホッブズ、フーコーらとの想像上の会話を通じて、「学びとは何か」「教育とは誰のためのものか」といった根本的な問いを掘り下げていきます。
特に印象的なのは「学びと遊びが分断された近代教育」の問題提起と、「AIにできない“問いを立てる力”」を育む必要性を強調する視点です。
読後感は柔らかく、それでいて挑戦的。
社会人や教育関係者はもちろん、未来の働き方や子育てを考える人にも多くの気づきを与えてくれます。
一方で、具体的なスキル論や解決策を期待すると物足りなさを感じるかもしれません。
総じて、本書はAI時代を生き抜くための「思考のリセットボタン」と言えるでしょう。
知識を詰め込むのではなく、自ら問い、探求し続ける「冒険者」としての姿勢が求められている――そのメッセージは、今を生きるすべての人に響きます。
Posted by ブクログ
自分の考えをまとめてくれるきっかけをくれた本でした。内容は、筆者がなぜ学校の教育はつまらないのかという素朴な疑問から始まり、古今東西の偉人から知恵をもらい、筆者の答えを出していくというような本です。筆者の考えが前面に出るので、人によって好みが分かれると思いますが、一度読んでみることをお勧めできます。私がこの本から得られたのは「よく疑問にもち、考え、自分を変化することが、世界を変える第一歩になる」です。
Posted by ブクログ
哲学、思想、思い込み、全部同じカテゴリーに属していて言い方や受け取り方の違いなんじゃないかと思う。
自分の中に信念をもって、生き方を貫くことが出来た人が、良い意味でも悪い意味でもみんなの記憶に残るのではないかと思う。
Posted by ブクログ
50過ぎの私にとっても全編にわたり共感できた。
知っていたことも知らなかったことも多くが肚落ちする内容だった。
「アプリシエーション」「無用之用」「悪人正機」は特に印象深かった。
自分の生き方を見つめなおすとともに、孫さんがこの取り組みを進めていただけることに勝手ながら期待します。
Posted by ブクログ
「学ぶことは本来ワクワクすることのはずなのに、なぜ学校の勉強はつまらないのか。」という疑問に向き合い考えた著者の頭の中を読むことができる本。
自分では進んで読むことのないような、難解そうな本が多く参考文献になっており、それぞれの本の著者が話し言葉で考えを示してくれているので、理解しやすかった。
子供が小学生になり、学校や先生に対してネガティブに思うところがたくさんあったが、この本を読み終えて、学校に期待することは「同年代と過ごす機会を与えてくれる場」だな、と自分の考えを持つことができた。
子らはただ、その環境を楽しんでくれたらいい。
学ぶことはいつでも、自分が興味を持った時にできるしな、と思えた。
Posted by ブクログ
教育、社会、アンラーニング。
作者さんの語る話を理想論と一口に片付けてしまえば簡単だろうけれども、出来るなら自分が生まれる前より社会を良くしていこうと、そんな目標を掲げられる良書。
境界線が生まれることによって起こる、守ろうという気持ちからの無意識な差別や、
現代の問題だらけの学校の成り立ちが
とても良い画期的なところから不幸にもこうなってしまった経緯。
社会の能力信仰など、今までのなんとなく社会がそうなっているからの何となく、の部分が少しわかったような気がする。
出てくる本の作者と対話するような物語のしかけも読みやすくてとても良かった。
Posted by ブクログ
最終章だけでもこの作品を読んでみてほしい。
星が5つにならなかったのは、オイラ自身のアウトプットがまだ間に合ってないから。
でもオイラが今天文台で、あらゆる世代の方々に話して考えていただいていること。それがこの作品に通じるものがあるような気がする。
Posted by ブクログ
いわゆる学校で勉強してきたことは今の自分、将来の自分に本当に役に立っているのだろうか。これまでの勉強が頭に詰め込むだけ、自分自身の成長や社会との繋がり、社会へ役にたっていないと思い知らされた。
では、なぜ学校に通い、勉強をしてきたのか、本書にて歴史を紐解ききながら、その時には画期的で理想的な仕組みであったことを理解できた。
結局は、楽しいことだけやればいいじゃない、というが自分自身が本当に心の底から楽しい!と思えたり、ドキドキわくわく感を抱けていない今の自分はどうしたらよいのやら。純粋に楽しい、嬉しい、の感覚を研いでいかないと始まらないなと思ってしまった。
Posted by ブクログ
内容は難しめ。
教育に対する著者の想いが綴られてて、どういう思考を辿ってそこに至ったのかが書かれている。
本の性質上内容に対する賛否は分かれるところで、納得いくいかないも自由な印象。
ただ、自身の理想についてこれだけ熱を持って語れるのはすごいなと。
著者が思考の過程で提起した問いに対して、自分なりの考えを巡らせるのがこの本の有効的な活用方法だと思う。
自分は「能力主義は宗教的である」という主張に懐疑的で、AIとのディベートのお題にしたら結構楽しかった。
Posted by ブクログ
教育の目的ってなんだっけ?今の方法はどうしてこうなったので?から始まり、歴史を紐解き哲学者の言葉を頼りに教育、学び、人間の人生、死について考え、次世代に残すメッセージで冒険を終える。タイトルから想像される内容ではなかったが、興味深い内容だった。歴史を振り返る切り口は色々あるだろうが、今の時代、これからの世代のために必要な学びの場について共感。アンラーニングというより、既存のシステムを疑え、自分で問を持とう、ずっと学びは必要、という結論だろう。ライフシフトにも通じる主張で納得。
Posted by ブクログ
モーサテで紹介されていたことをきっかけに読んでみました。
何のために学ぶのかを問い続けることが、変化する時代に適応して学びを深めることにつながる。
学び続ける喜びそのものも生きている意味なのだと言うことを、偉人たちの言葉を通して学べました。
Posted by ブクログ
教育とは何か、その歴史の考察には目から鱗。
子どもの頃から、自分はこの勉強をやったらどんな人間になるのか、実験してみようと思って勉強していた。出来上がったのは、資本主義社会の中で、思考停止して、人からの指示に従って会社の中で真面目に働く凡人だった。国としてはしてやったりだろう。
そんな人はAIに取って代わられるのなら、今こそ、アンラーンして、常識を疑って考える。世界を変えるために自分が変わるという、しなやかな心を持つことだろう。学び始めはいつになっても遅くない。
Posted by ブクログ
学校の原点は全く知らなかった。
ただ、その学校の仕組みが世の中が大きく変わった今もあまり変わらずに残っているのは果たしてどうなんだろうと疑問に思う。
教育者として、目の前の子どもたちにできることはなんだろうとこの本を読んでから自問自答している。
計算ができるようになる力って本当にいるのかな。
漢字は書けないより書けたほうがいいのは分かるけど、書きたくない子に無理矢理やらせる必要ってあるのかな?
当たり前のように、やっていたことが子供たちを苦しめているのかもしれないと考えると、どうしたらいいのかわからなくなってしまった。
子供のためと思っていたのは、大人である自分たちのエゴなのかもしれない。
本来、学びとは楽しいものなはずだ。
今の教育のままでも、子供たちに楽しいと思ってもらえるような授業づくりを心がけていくことが、今自分にできることなのかなと考えた。
教育をやっている全ての人に読んでほしい一冊
そして心に残った一文
良い「つくり手」は、良い「つかい手」であり、良い「わかり手」であるのは偶然ではありません。多様な存在である人間がお互いに尊敬しあい、高め合い、愛情によって支え合うことによって、私たちの創造はどんどん素晴らしいものになっていくのです。
Posted by ブクログ
教育の重要性について同感であり、その点を深掘りしていく思考探究の実践。これをやり遂げて自らの結論まで導き出した孫氏はすごい。
ただグローバル経済がメタクラシーで成立しており、そこに有用な機械化した人間を作り出す事が無意味と断じられてしまうと、資本主義の完全な否定となる。物質的に豊かな世界においてこんな思考実験も出来るわけだから、それはそれで幸せなこと。だからちょっと過剰かと。
個人的には総論は大いに賛成である。自分を変え世界を変えていく。その素晴らしさを後世に伝えていく。
Posted by ブクログ
孫さんの弟の本。
これからの子育てに考えさせられる本。
これだけ技術はアップデートされているのに何十年も変わっていない教育。
これからAIと共存する時代で考える力、好奇心をもつ力を子供には大切にしてあげたい
Posted by ブクログ
うーん。言いたいことはわかるんだけど、、、。
うーん。わかったようなわからんような。で、結局、どうするかっていうと、、、。
既存概念を揺さぶる内容なのは良かった。
Posted by ブクログ
読書会で取り扱う候補本として浮上した本書。本屋に平積みにされているのは見ていたが、有名な経営者の人が書いた本ぐらいの認識であまり気にしてはいなかったが、せっかくなので購入して読んでみることに。
まず目次や参考文献を見ると、イヴァン・イリイチ、荘子、贈与、環世界など、これまで自分が読んで学びが深かった本や偉人がたくさん出ていたので、期待が一気に膨らみ読むのが楽しみになった。
早速読んでみると、「冒険の書」というタイトルは、著者の孫泰蔵さんの「知的冒険をまとめた本」の意味合いが強いことがわかった。その探究のプロセスが本になっているので、問いを持った探究とはここまで多くの人や本を参照し、知識を蓄積していく必要があるのかと素直に刺激を受ける。
本書での探究テーマは「教育」。副題にあるように、「アンラーニング」の必要性を熱く説く。「小学校や中学校もやめしまえばいい」という思い切った主張も個人的に好き。社会を変えようとする情熱と古典に忠実に立ち戻る探究のバランスが絶妙に面白い。
個人的には、学びが好きな人が読んだら、「やっぱり学びって面白いよね」と素直に感じられる本という印象。あと推薦書一覧はとても良質な本が並んでいて、読んだ本もたくさんあって嬉しかったし、刺激を受けて何冊か購入してしまった。
Posted by ブクログ
本著では現代(2025)において、AIが発展する中でどうすれば、AIという社会構造を変化させ得る存在と共生していくかを問う内容である。その手段の一つとして、アンラーニング(これまでの教育や社会の常識をいったん捨て、自分の「問い」や「直感」から新しい価値を生み出す思考法)の必要性を説く。
著者は「無理やり詰めこむ知識も、仕方なくやる仕事もAIに負ける」と警告し、AI時代に人間らしさを発揮するには、“遊び心”や“創造性”、そして人と人の共感を育む時間を取り戻すことが欠かせないと説いている。論理的思考だけではイノベーションは生まれず、「楽しむ」「驚く」「問いを立てる」行為そのものが創造の原動力だと位置付けている。
私が読んでいて思うことは、“効率性”や“正確性”を追求するだけの学び・仕事・思考から脱し、遊び=発見の喜びを通じて創造性を回復する主張が本著が主張する根幹であると思っている。つまり、余白が必要なのだ。
私としては、AIとは競う必要は無いと思っている。無理矢理詰め込む知識には目的があろうがなかろうが、その知識への行為は血肉になる。目的があればより糧になるだろう。遊びや問いに対しては学びながら工夫すればいいのだ。別にAIと対立する必要も無いし、敵意をむき出す必要もない。
AIだろうが、なんだろうが、私たちが意思を持つ人間である限り、ハック(攻略法)などは存在しない。ただ、自身の意志力を鍛えることが重要である。問いを立てるのも直感を鍛えるのも多くの知識と経験と体験が必要である。常に自身の考え方と姿勢に向き合い、そして学習に励み研鑽を積むことがいいだろう。誰かに知ってもらう必要も無いし、孤独の時間はどの世界でも付きものだ。その先には、私やあなたが望む段階に応じた仲間や友人らと出会えることだろう。
本著はAIに向き合う一つの視点と考え方を提供する内容であるといえよう。
Posted by ブクログ
AI時代の教育を「学校・勉強・学び」の意味から問い直し、古代哲学者との対話(タイムスリップ設定!)を交えて描く一冊。
著者は「初心者であり続ける力=アンラーニング」を強調し、教育の目的は「自分の人生を切り開き、地球を守る志を支援すること」と説く。
ただ「地球を守る」とは人類のためなのか、生物全体のためなのか曖昧で気になった。
それでもアンラーニングの重要性には納得。面白い本だった。
Posted by ブクログ
これまで語り継がれてきた教育論に異論を唱え、勉強しなくてもいいという持論へ。
そう言えるのは自分が高学歴だから故、本当に学歴のない人が「勉強しなくていい」という内容ではないので注意。
一気に読んだほうが内容の繋がりが理解しやすいけど、であれば上下巻にしてほしかった。持ち運ぶには重すぎた。
Posted by ブクログ
教育に関する考察。
好きなことだけをやる、という教育が機能するならゆとり教育の失敗はなかったのかと思う。この本の思想は否定しないが、あまりにも現状に対して反動的すぎると感じた。おそらく、この本に書かれている教育法がハマる人間はそう多くないだろうと思う。
Posted by ブクログ
偉人の時代に自分が冒険しに行って偉人との対話形式で書かれている本
今の時代だからこその学び直しの重要性、教育の目的について
自分の人生だから親の言いなりではなく自分で決めることが大切
人は1人では生きられない
自立とは1人で生きることではなく、依存先を増やすこと
Posted by ブクログ
私の場合、第4章から読んでも良かった。まとめてある内容は、示唆に富んで面白いが、私には難しかった。
自分の意思で物事取り組まないと、成長しないと言うのは共感しかない。
この本の話をしたら、友人から学歴がある人だからそう言えると言うのも興味深かった。
Posted by ブクログ
いつぞやの電車広告で見たなぁと思って購入。
なんのための教育かを教育という概念やシステムができた当時の思想家の話を元に解説。そこから、これからの時代の教育の目的について考えていく話。
正直思っていたのと違う本で、途中疲れながら読んだり。
印象的な部分メモ。
〇学びとは自由で自発的なものなのに、学校というシステムの中で受け身のものになってしまった。
〇今の人々は能力や才能というフィクションを信仰している。そのようなバイアスがあるからこそメタ認知が必要。
◎自立とは頼れる人を増やすこと。
結論の部分で現代の教育の目的について、多様な自然を愛で守る存在として生きること。あらゆる種がすこやかに生きる地球を守ること。といきなり地球規模になったことには少々びっくり。
自分はまだ、目の前の自分や家族、友人知人の幸せを願うことが精一杯で、そんな地球規模な視点は持てていないなぁと思ったり。
Posted by ブクログ
AIの時代、大切なのは好奇心、
集合知は好奇心を持っていない
という紹介があり、読みました。
とにかく頭を柔らかく、問いをたてて
今までの知識は全て捨てて、
アンラーニングを展開していこう、
というお話です。
が、どうにも人間3回目以上の人が対象に
思えてなりません。
人間1回目の僕は、いやなことも、
やりたくないことも、すべてひっくるめて
今に至るので、そんな効率よくいくかな、
という感想です。
ただ、物事は柔らかく、俯瞰で、長期的視点で
とらえていこうと思います。