冒険の書 AI時代のアンラーニング

孫泰蔵 / あけたらしろめ

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「私たちはなぜ勉強しなきゃいけないの？」
「好きなことだけしてちゃダメですか？」
「自分らしく生きるにはどうすればいいの？」
「世界を少しでも良くする方法は？」

数々の問いを胸に「冒険の書」を手にした「僕」は、時空を超えて偉人たちと出会う旅に出ます。
そこでわかった驚きの事実とは――

起業家・孫泰蔵が最先端AIにふれて抱いた80の問いから生まれる「そうか！なるほど」の連続。
読み終えたあと、いつしか迷いが晴れ、新しい自分と世界がはじまります。

「混迷する世界をつくった本当の課題とはなにか？」
「AIの未来に何をすればいいのか？どう生きるか？ 」
「リスキリングってほんとうに必要なのか？」

誰もが迷う「問い」を胸のすく「発見」につなぐ本書は、どう生きるか悩むあなたに勇気と指針をくれるでしょう。

混迷する世界、AIの未来に必要な、新しい気づきが満載！
・無理に覚える知識も、仕方なくやる仕事も、AIに負ける
・才能や能力は迷信。AI時代にはまったく意味がなくなる
・学びにも仕事にも「遊び」を取り戻すことが大切
・イノベーションは論理的思考では生まれない
・大事なのは、学んだ知識や成功体験を捨てること
・自立とは、頼れる人を増やすこと

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: 日経BP
• ページ数: 368ページ
• 電子版発売日: 2023年02月17日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 113MB

[ブクログ · ★★★★★]

なんで教育が必要なのか、なんで学校に行かないといけないのか、という自分が感じてた疑問を、大人が真剣に調べて分厚い本にしてくれてることに感動して、なんか泣いた。理想論に感じる部分もあるけど、現実化できる世の中に変えていきたい。人生を変えた1冊。やっぱり教育を変えたい。

[ブクログ · ★★★★★]

久しぶりに一気に読み進めてしまった本。
教育、学校に関する価値の変遷が地球レベルで記載されており、非常に理解しやすかった。
「答えようとするな、むしろ問え」表紙カバーの裏にある一説から、該当する章前後を読み始めた。
親鸞の悪人正機は、自身にとって大きな衝撃を受け、本書との対話が始まった。

[ブクログ · ★★★★★]

これからの時代の教育について、親として非常に考えさせられる一冊。子供たちの教育に関しては、私自身が、受けてきた昭和的教育からのアンラーニングが必要だと強く感じた。教育関係の妹夫妻にも強く勧めた。

[ブクログ · ★★★★★]

2023年の一番よかった本。
教育がどのように今の形になってきたのか、子どもとはどういう存在だと考えられてきたかが、口語で書かれていて、思考の流れを妨げずに読むことができました。
子ども観が変わるとともに、目指す姿がクリアになります。
子どもに関わる多くの人に読んでもらいたいです。

[ブクログ · ★★★★☆]

孫さんの弟の本。
これからの子育てに考えさせられる本。
これだけ技術はアップデートされているのに何十年も変わっていない教育。
これからAIと共存する時代で考える力、好奇心をもつ力を子供には大切にしてあげたい

[ブクログ · ★★★★☆]

うーん。言いたいことはわかるんだけど、、、。
うーん。わかったようなわからんような。で、結局、どうするかっていうと、、、。

既存概念を揺さぶる内容なのは良かった。

[ブクログ · ★★★★☆]

教育の歴史を知れて面白かった！確かに時代は変わっているのに教育スタイルは変わっていないのかも…
自分の好きを大切にして興味あることは学び続けることが大事だと感じた！

[ブクログ · ★★★★☆]

人生、生きてきた証として何を遺すのか。
ちょっとそろそろそういう事を考えないといけない時間帯なのかも。
教育論的には、まぁ言いたいことは分かるけど、って感じ。

[ブクログ · ★★★★☆]

●能力で評価される社会
「なんで学校に行かなきゃいけないの？」
もし子どもにそう聞かれたら、皆はどう答えるでしょう。
私は、きっと「みんなのためになることができるようになるため」と答えると思います。
難しい言葉に換言すれば「社会に貢献するために最低限必要となる知識・考え方を身につけるため」といった感じになるかと思いますが、要は「社会に出るための能力を習得するため」ということです。

本書によれば、現代はメリトクラシーの時代とのこと。
メリトクラシーとは、ざっくり言えば「能力で評価される社会」のことであり、現代の教育も、能力評価のもとでうまく生きていける人間を育てていくように設計されているようです。

家柄や貧富によって社会的地位が決まる時代と比べれば、後天的な能力の習得で評価される社会は理想的に映りますが、その反面、「できない人たちがどんどんドロップアウトし、社会がどんどん分断されてしまう（本書より抜粋）」という弱点も含んでいるとのこと。

ドロップアウトするのは自己責任であり、これまで努力してこなかったのが悪いのだから仕方ないのでは、と感じる人は多いと思います。実際、私もそう思いました。

●勉強以外の体験が重視される受験
ですが、先日、体験格差に関するニュースを読んで、少し認識を改めました。
体験格差とは、どれだけリアルの体験をしてきたかによって生じる格差のことです。
例えば、「山梨県がブドウの名産地」という知識を覚えるにしても、ただ教科書で読むのと、山梨に行って実際に食べるのとでは、記憶への刻まれ方が格段に違ってきます。

そのニュースによれば、現在の受験は、「勉強以外の体験」が重視されているとのこと。
これまでは、貧困を理由にリアルな体験ができなかった人でも、努力すれば難関大学に合格できましたが、これからは、そのような「逆転合格」が難しくなるかもしれません。

貧富の差がリアルな体験の差に、そして学歴の差に、さらに社会的地位の差に繋がるのであれば、かつての、貧富の差が社会的地位に直結する時代に逆戻りです。

●改めて、「なんで学校に行かなきゃいけないの？」
いかにAIが人間の仕事を肩代わりする時代になったとしても、AIに不備が生じ、AIが機能しなくなる事態も想定すると、AIが行う仕事の仕組みを把握・共有しておくことは必要と考えます。
把握・共有のためには、言葉の使い方や四則演算、自然界や社会の仕組みは知っておくべきでしょうし、そのためには、「社会に出るための能力を習得する場」としての学校は必要です。

一方で、貧富の差と社会的地位を直結させないためには、貧困な家庭の子どもも、リアルな体験を得られるような環境づくりも必要かと思います。

それを踏まえると、学校は「社会に出るための能力を習得する場」と同時に「リアルな体験の場」を兼ねた存在であるべきですし、きっと、現に、兼ねた存在なんだと思います。

「なんで学校に行かなきゃいけないの？」
冒頭の問いに対して、もう一度、どう答えるか考えてみました。
100点満点の答えではないかもしれませんが、こんな感じでしょうか。
「おうちではできないことをたくさん経験して、君自身とみんながずっと楽しく暮らせるような世界を作っていくため」

[ブクログ · ★★★★☆]

アンラーニングは、それまでに蓄えた常識や偏見を捨てるためのリフレーミングでもあるな。

既存の教育システムや、コスパタイパ的な考え方から解き放たれる助けになる本。