あらすじ
山の民――。特殊防諜班・真田は、誇り高きその血を受け継いでいた。雷光教団を急速に掌握した、2代目夢妙斎と名乗る男を探る真田は、彼の技に同族の印を見出す。一方、モサドのザミルは中東戦争阻止に忙殺。だが芳賀一族抹殺の新たな陰謀がまた動き出していた。 ※この作品は1988年12月天山出版より刊行された『失われた神々の戦士』(新人類戦線シリーズ)を改題したものです。
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Posted by ブクログ
シリーズ5作目。雷光教団が再び登場。冒頭で夢妙斎が登場、どっかで聞いたことのある名前だなと思いましたが1作目で新人類委員会に誘拐され命を落としてしまった教団宗祖で、その二代目なんですね。
真田が教団を訪ねると、どうやら教団は分裂していて、羅門率いる元祖系と二代目率いる新興系が並立しているという状態。このタイミングで登場する新興系は物語のうえでどのような役回りなのか、当然新人類委員会となんらかつながりがあるんだろうな~、と思いながら読み進めてゆくと、案の定モサドの調査でその事実が判明。
後半二代目教祖と対決へとなだれ込みますが、今回はとどめを刺すことはできず、取り逃がす結果に。シュトルムのときと同じパターンですが、本シリーズがあと何作つづくことを考えると、まぁ今回はやむを得ず、といったところでしょうか。
それにしても真田と会うため教団を訪ねた恵理が出された飲み物に口をつけてしまったのはちょっと軽率ですね、いや、普段の恵理のことを考えると飲み物になんらかの策略が施されていることに気づきそうなものだけどな、と思わずにいられません。
そして二代目夢妙斎も山の民、これは真田となにか浅からぬ縁があるのか、ラスト2作が楽しみになってきました。