【感想・ネタバレ】花に埋もれるのレビュー

あらすじ

彼氏よりソファの肌触りを愛する女性。身体から出た美しい石を交わし合う恋人たち。憧れ、執着、およそ恋に似た感情が幻想を呼び起こし、世界の色さえ変容させる――イギリスの老舗文芸誌「GRANTA」に掲載された「ふるえる」から、単行本初収録となるR-18文学賞受賞作までを網羅。著者の原点にして頂点の作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集6作。人物の描写が丁寧で、心情に沿っているのでとても没入感がある。また、SFのような非現実な設定が混じっており、舞台俳優の夫が花になってしまったり、好意を抱くと肌の下に石ができたり、体から植物が生える人類の話があったり、まるでその世界が当たり前かのように物語が進むのが特徴的だと思った。物語の終わり方が、救いのないようなものもあれば、じんわりと心があったまるような終わり方もあり、最後の最後までどう言った終わり方になるのか緊張感がある。文体は柔らかく、わかりやすいため、読んでいて違和感がない文章だと思った。人間の美しさや、卑劣さをここまで鮮明に書き出しているところに作者の技量が出ている。個人的には、夫が花になってしまう物語が、芸術的で心に染み入る文章だと感じた。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お洒落で綺麗な雰囲気の文章で、読んでいて気持ち良かったです。
短編の最初の2つがリアルな内容だったから、3作目の「マイ、マイマイ」で急に違うタイプでびっくりしました笑。
身体から石とか花とか面白かったです。
「本当にあったら自分は梅か桃を咲かせたて、実をならして食べたい」と考えています。

一番好きだったのは「なめらかなくぼみ」で、もし特に大きな事件が起こらない人の人生が小説になるのなら、こういう部分が切り取られるのかなと思いました。
母親との確執を多く語りすぎないところは、この作者の上手な表現方法なのかとも思いますが、この主人公の辛いことを振り返らずに、したいように生きるっていう性格も現しているように思いました。

「花に眩む」は、はなとしまのその後の関係がすごく気になります。
一緒にいたいときに一緒にいられるのって凄く良いけど残酷ですね。

しかし、どの作品も濡れ場がすごく官能的で読んでいてドキドキしました。
タイトルから仄暗い話たちなのかなと思っていたら、花は植物の生殖器だからそういうことか、って理解しました。

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2024年12月30日

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