【感想・ネタバレ】口福のレシピのレビュー

あらすじ

隠し味のルーツをめぐる「食」の家族小説。

留季子の実家は、江戸時代から続く老舗の料理学校「品川料理学園」。いずれは継ぐものという周囲からの圧迫に耐えられず、大学卒業後はSEとして企業に就職した。しかし、食べることも料理をすることももともと大好きな留希子。SNSでレシピを発信しているうちに、料理研究家としての仕事も舞い込むようになる。アプリ開発会社と組み、大型連休に向けた簡単でおいしい献立レシピの企画を立ち上げるが、留季子の思いと、忙しい女性たちの現状はいつの間にか乖離し、アプリ制作は難航した。一方、昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜の白芹(セロリー)と格闘していた。どのように調理すれば美味しく食べてもらえるのか。しずえは、蕗と同じように小さく切って、少量の油で炒め、醤油と味醂、砂糖で炒りつけた。留希子としずえ、二人をつなぐ一皿の料理の隠し味をめぐる「食」の家族小説。巻末に、著者の原田ひ香さんと料理家・飛田和緒さんの対談を特別収録。

※この作品は単行本版『口福のレシピ』として配信されていた作品の文庫本版です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

今はネットで簡単に見れるレシピを昔は自分の味覚、嗅覚、視覚で確かめて書き連ねているのを見ると1つ1つの料理をもう少し丁寧に作ろうと思うようになりました。

昔の方の様々な人生観が垣間見れたのもよかったです。

0
2025年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

しずえさんの人生、これでよかったのだろうか。
良いも悪いもしずえさん自身は納得している。
が、
本来であれば感動するはずのラストのシーンも、寂しさを感じてしまい、何とも言えない気持ちに。
せめて、実の子供や孫と少しでも交流があればもう少し報われるのに。

御屋敷時代の、素直で一生懸命な可愛らしいしずえを知っているだけに、他にもっと何か方法は無かったのだろうかと考えてしまう。



料理は深いんですね……。
日々、雑にしか料理に向き合っていないので、反省もしました。(^_^;)

0
2024年11月26日

「小説」ランキング