【感想・ネタバレ】つぎはぐ、さんかくのレビュー

あらすじ

【選考員満場一致!第11回ポプラ社小説新人賞を受賞した傑作小説】 惣菜と珈琲のお店「△(さんかく)」を営むヒロは、晴太、蒼と三人兄弟だけで暮らしている。ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に中学校へ出かける。 しかしある日、蒼は卒業したら家を出たいと言い始める。これまでの穏やかな日々を続けていきたいヒロは、激しく反発してしまうのだが、三人はそれぞれに複雑な事情を抱えていた―

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Posted by ブクログ

ネタバレ

喫茶ドードーみたいなほっこり系かと思って読み始めたら、割とヘビーな内容でびっくり。
個人的に、ハワイに迎えに行った優子が、自分の言葉を訳させる形でヒロの言いたいことを言わせている場面がジーンときました。
アロワナの空腹も、よかった。お腹が減るのって安心した時なんだなぁ。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

きょうだい三人だけで暮らし、△を経営している。三人は複雑な事情を抱えている。

これと、柔らかそうな表紙と文字をみて、児童書だと思っていたら、複雑な家族関係と中3弟の進路など、決して軽い話ではありませんでした。
何か、為になったとか、心に響いたなどはありませんが、とにかく、花井さんとヒロのことがずっと気になって仕方ない。

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色々訳ありな3人が一緒に暮らしている。
いつこの生活が崩れてしまうか恐れているかのように暮らしている。
でも最後にはずっと抱えていたモヤモヤも晴れたし、恐れるような事態にはならないことを知る。
良かった良かった。
だけど、最後の最後に転勤して行ってしまった『花井さん』の存在は気になるな。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

兄の晴太と「△」(さんかく)という小さな飲食店を営むヒロ。晴太とヒロと弟の蒼の3人で暮らしている。晴太の淹れるコーヒーとヒロの作る惣菜に固定客も付き、なんとか店も軌道に乗った。ある日、中学3年生の蒼が家を出て専門学校に進学すると言い出して…。
晴太と蒼と3人で暮らす生活が崩れることを恐れるヒロ。外に出て世界を広げるべきだと考える蒼。見守る晴太。家族に捨てられて家族になった3人。一緒に居続けるにはどうしたらいいのか。悩む様子が難しい。ドラマのようだ。
回想されるヒロの学生時代は楽しいものではなかったようだった。吃音などで喋ることが難しかったのかなと思っていたが、読み進めて納得。晴太と蒼もだが、ヒロにも結構な過去があった。
晴太と蒼とヒロ、そして見守る優子。前を向いた結末で、花井さんと何か始まるのかなと思わせるところで終わりだった。

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親に捨てられた子供たちが一緒に暮らす物語。
一言で言うとそうなんだろうけど。。。
晴太君、ヒロと蒼と暮らし始めた時期、未成年だったのでは?出来るのかな?未成年だけで暮らすのって。。しかも蒼君は赤ちゃん?幼児だったよね??ますます分からない。。。そこでとてもモヤモヤ。そして、ヒロが自分を日本に置いて行った母親に会いにハワイに行って、ご飯食べるとこもなんかモヤモヤ。。今どき?なんだろうか?希薄さを感じてそこはあまり感情移入出来なかった。

でも出てくるご飯は美味しそうでワクワクしたり、かっこいい常連さんとヒロの恋路にヤキモキしたり、ヒロってハーフっぽいのかな?『私、日本人に見えますか?』ってあれはどんな気持ちで聞いたのかなーとかいろいろ想像して楽しい本でした。

続編がありそうなので、期待したいです。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コーヒーと惣菜を提供するお店「△」を営む三兄弟。仲の良い兄姉弟だけど、なんだか距離感がちぐはぐな雰囲気を感じる。
3人の生い立ちを知る頃には、その理由が明らかになるのだが、それまでのヒリヒリした不穏な空気や疾走感がたまらなく良くて、一息で読んでしまった。

仲間に入れて欲しいから、誰かを守ることを決めた。
一緒にいたいから、一緒に守ろうと決めた。
一見不純に見える動機でも、その行為が確かに蒼を守っていたのだと分かる。
そしてそれを受けての、
「3人の生活を守るために、いったん距離を置く」決意をした蒼が愛おしい。
晴太とヒロの、あの時からの決意が、ちゃんと報われて良かったと、胸が熱くなった。

本物の家族じゃなくても、それ以上に家族。
そんな関係性が、ずっと続きますように。

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2023年11月16日

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