あらすじ
水越千晴は、ファミレスのバイトを頑張る大学3年生。この春、学内の仲間6名と「シューカツプロジェクトチーム」を結成した。その目標は、最難関マスコミへの全員合格! クールなリーダー、美貌の準ミスキャンパス、理論派メガネ男子、体育会柔道部、テニスサークル副部長、ぽっちゃり型の女性誌編集志望と個性豊かなメンバーの、闘いと挫折と恋の混戦の行方は…。シューカツを通じて、自分の知らない自分に気づいていく仲間たち。直球の青春小説!
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Posted by ブクログ
正統派の学生による就職活動を題材とした小説として、面白かった。
主人公の千晴含め、シューカツプロジェクトのチームは皆、マスコミ志望のためその辺りの就活事情が主だったストーリーではあるものの「働く」ということがどういうものか、就活の流れなどという原点に立ち返って話が進んでいくためリアリティがあってとても良い。
ただ、千晴がどこを合格し、どこを不合格になるかみたいな部分が透けて見える感じの文体なのでワクワク感はあまりないかも…。
プロパーをまだまだ大事にする日本社会の構図の中で新卒採用をゴールデンチケットと称するところもすごく地に足がついていて現実的な物語だった。
Posted by ブクログ
仕事や自分の人生に対して少しだけ希望を感じさせられる作品でした。
自分の将来を考えた時お金や社会的な名誉という見えやすい何かを求めて就活を行なっていましたが全敗した記憶が蘇りました。
今は少しずつ見えやすい何かではなく見えない物を大切にしていきたいと考えていますがこの小説ではその事を改めて認識させてくれました。
Posted by ブクログ
『どんな試験でも合格した人間の何倍かの不合格者がいる。夢を叶えた人間は、叶わなかった人の分まで、きちんと仕事をしなきゃならないんだ』
社会人にとってこれほど響く言葉はない。本当にその通り。特になりたい人が多い仕事であればあるほど激務かもしれないが、大きな責任を伴う。