あらすじ
下級官吏・鄭仲望の前に現れた少女・春蘭。彼女は自身を真名を奪われた神だと言い、鄭家へ居候を決め込む。同じ頃起きた、都を跋扈する魔物に良家の子女が殺される大事件に、二人は巻き込まれていく!
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Posted by ブクログ
古代中国を彷彿させる世界が舞台。
真名を奪われ人となった神様(春蘭)が、真名を取り戻すために人の世界に降りて来る話。
シリーズの初めの巻なので、随所に伏線が張り巡らされ、これからの展開を予感させてくれる。
真名を奪った男の捜索以外は興味がないと言いながら、様々な人との関わりが春蘭を事件に巻き込んでいく。
話のまとまりも良く、これからの展開がとても楽しみ。
Posted by ブクログ
白い虎にまたがり、姿を現した少女。
真名を奪われ咄嗟に人に戻った元・神は、奪った相手の手がかりを求め
示された方角へとたどり着いてみたら、やる気なさげな男が1人。
しかも奪った相手は4年も前に死んだと言われる。
多分ヒーロー(?)のやる気の無さに笑えてきます。
ここまでやる気がない人は初めてではなかとでしょうか?
それとも徐々に一応やってくれるのでしょうか?
最後まで「面倒」と呟いておりましたが。
要所要所で出てくる、怪しげな男達。
一番怪しげなのは、身元不明な某居候ですが
話の流れとしては…かな? と。
まぁ一番怪しげなのは、仮面被ってる参謀…情報通?
人を見た目で判断してはいけません、と言われるような人。
主人公は300歳という状態なので、何が起きてもそれほど動じず。
元が元なだけに、うっかり手を出しているのか
人になっているからなのか…本人も分からず、ですし。
どうでもいい所としては、白虎をもふもふしてみたいです。
多分できないけど。
しかし落ちがそこ。
そこに気が付いたのがすごいですけど、あの噂話(?)は
これへの布石ですか、そうですか。
ある意味自由になってますし、ある意味中から崩せるという状態。
ものすごく嫌な状態ですが、願ったりかなったり?
Posted by ブクログ
一巻だからか、登場人物が多い…
次から次と現れて(ほぼ男性)、一瞬、わからなくなりました。
表紙の虎に惹かれて買いましたが、思ったよりも面白かったです。
もう少し、仲望にヤル気があれば良いのにって思います。他のメンバーがアピールしまくりなので、勝ち残れなさそうで、心配になります。
Posted by ブクログ
個人的に好きな著者の新シリーズ。近代、現代、中世ときて今度は中華風のファンタジーと、その引き出しの多さには驚きます。
まだシリーズの1作目ということで、登場人物の顔見せの要素が強いかな?これからが楽しみです。
Posted by ブクログ
真名を奪われた神様と、やる気の全くない官吏のお話。
真名を取り返すことを第一に考えていた春蘭は、いろいろな人とふれあうことで、神様だった頃に忘れていた人の心を取り戻していきます。
仲望がロリコン扱いされてるのがおもしろいです。
Posted by ブクログ
九条先生は魂葬屋シリーズ以来でしたが面白い!!
人間に真名の奪われた春蘭は白桃を連れ、その人間を追うため都へ。
そこで、出会ったのは犯人の弟、仲望。そこで犯人である玄楽が四年も前に亡くなっていると聞かされた春蘭。それでも、真名を奪ったのは玄楽だと言う春蘭は手がかりを掴む為に仲望の家に居候することに。兄が生きていると聞いても反応を示さない、何事にもやる気がない仲望と神様であった時間が長くて人間の感情を忘れてしまった春蘭の掛け合いがとても楽しい。続きが気になる。
Posted by ブクログ
【筋】
見た目10歳の(実は300歳)の元・邑の守り神 春蘭と、ぐうたら下級官僚 仲望が、華安という国の宮中のいざこざに巻き込まれたり、異形と闘ったりするお話。
【感】
一言で言うなら、キャラが立ってる。
中華風の設定はありがちだけど、読むのは苦じゃなかった。
元神様で古風な言葉使いながらも、驕った処の無い春蘭が可愛い。
美味しそうな名前の白虎“白桃”が、活躍しまくっていてオイシイ。
ぐうたらに惚れるワケがあるまいと思っていたのに、仲望にオチタ。犯罪予備軍でも構わない。 でも、途中かなり空気。
後半になればなるほどテンポUP。
やんわりとまとまっているので、この本だけでも読める。
春蘭は神様に戻れるのか?いや、戻らないでいっそ嫁に!
口絵にニヤニヤした人は多いはず。
あと、終章の服をかけてあげるところに萌ポイント。
この生殺しの状態で、次巻の発売が10月25日らしい。
遠い・・・