【感想・ネタバレ】大江戸少女カゲキ団(五)のレビュー

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Posted by ブクログ

女は自由に未来を決められない江戸の時代に、
踊りの師匠についていた大店の娘たち。
一人は眉目秀麗、一人は元気いっぱい。一人は戯作者になりたい夢がある。
そんな少女たちが偶然しった長身の少女。
踊りの師匠の庭先で漏れ聞こえる音を聞きながら踊りを練習していた貧しい少女。

そんな4人が練習して花見の有名な山で披露するや、少女たちの憧れに。

この最終話。
家族に不幸があって、嫁に行かされそうになって、、、と。あとどのくらいできるのだろうと訝しく思う頃。

最後のゲリラ的路上公演に青春をかける!

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2022年04月21日

Posted by ブクログ

江戸を舞台のジェンダーギャップ物語。
全5巻、1300ページを超える青春小説のの最終巻は大団円かと思いきや、ほろ苦いものでした。
数日前に『日本のジェンダーギャップ指数が146カ国のうち125位で過去最低となった』との報道がなされていて、タイムリーだなぁと思いながら読みました。
江戸を舞台としている以上、女歌舞伎が認められることは無いと分かっていましたが、やはりこの時代のジェンダーギャップの壁は厚かったようです。
なんとか乗り越えられたのは仁と静のペアのみ。才と紅はしたたかではあるけど、枠内に収まります。そして芹は、

最終巻はジェンダーというより、親子の問題がクローズアップされました。
芹の父親は第1巻からなかなかの毒親ぶりでしたが、最終巻に来て母親のそれを上回るモンスター振り。なかなかの胸糞です。これでは頑張った芹も報われません。
中島要の小説には、皆が一目置く粋でカッコ良い女性がよく登場します。今回は花円師匠。後を継ぐ芹にも女だてらに粋でいなせな姉さんになって欲しいものですが、時代は天明の大飢饉を経た寛政の大改革時代。まだまだ辛い世の中が続きそうですね。

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2023年06月25日

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