あらすじ
特殊な能力を持って生まれてくる娘たちを有力貴族に嫁がせる政略結婚により、勢力を拡大してきたエーデルシュタイン家。
そのなかで能力をもたないクシェルは、価値のない存在として蔑まれてきた。
そんな彼女も、政治的な影響力が小さいと判断されたエルツ男爵家へ政略結婚のコマとして嫁がされることになる。
生きることに絶望しエルツ男爵家へ向かうクシェルだったが、嫁ぎ先では結婚相手のイェレミアスをはじめ皆に温かく迎え入れられる。
花嫁修業としてイェレミアスらと暮らすなかで、エーデルシュタイン家では決して体験することのできなかった優しさに満ちた毎日を過ごすクシェル。
幸せに溢れる時間のなかで惹かれあうクシェルとイェレミアスであったが、お互いに相手へ伝えられない秘密を抱いていて――
感情タグBEST3
当たりでした。
当たり外れの多いエンジェライト文庫、なかには物語りとして成立しなかったり、途中で投げ出したりと目も当てられないものもあるなか、大当たりでした。
大体、上下巻に成っているのは外れが少ないのですが、ここまで良く練られたお話はこの文庫初めて! 初めてお値段以上と思いました(まぁお安めなんですが)
おもしろい
引き込まれました。
ヒロインのこれまでの状況にやらせなさを募らせ、これからの変化に期待しています。
ヒーローのあっさりしつつも、コレといったら粘着質な感じも好きですね。